機械工学専攻

教育目標

機械工学専攻機械工学は,材料力学,機械力学,流体力学,熱力学などを中心とし機械の設計や加工,制御,エネルギー,バイオ・生体などの分野を広く取り扱う学問であり,技術の融合や多様化により近年特に広がりをみせる工学分野のなかで,それらの基盤ともなる重要な分野です。機械工学専攻修士課程では,このように総合工学的な性格を増しつつある機械工学に関する幅広い専門知識と総合能力を身につけ,それとともに,時代のニーズに応じた学際分野の基礎知識も有する技術者と研究者を養成します。さらに,通常の機械工学コースに加え,すべての授業を英語により行うグローバルコースにより国際的な活躍を目指す研究者・技術者の育成も目指しています。博士後期課程では,高度な専門知識と卓越した分析能力,および広範な知識の両方を身につけ,機械工学の新しい分野を切り拓き,高い技術水準を達成することのできるイノベーティブな研究者・高度専門技術者を育成します。

アドミッションポリシー

重工業や鉄鋼,自動車,電気,精密機械,医用分野など広く製造業の分野での活躍を目指す学生や,機械工学関連の研究者を目指す学生を求めています。学部において機械工学または関連分野,そのなかでも特に基盤となる学科目を十分に修得しており,数学や英語にも長けていることとを希望します。知識を有するだけではなく,さまざまな事象を原理・原則に基づき論理的に理解し,さらにその知見を応用,展開できる力が要請されます。機械やものづくり,ひいては機械工学に興味があり,発見することやわかることに喜びを覚え,探究心,創造性,積極性,忍耐力に富む学生を強く希望します。グローバルコースでは英語による学科目試験を行い,機械工学の分野で国際的に活躍したい学生を求めています。

カリキュラムポリシー

専攻の概要

機械工学専攻機械工学専攻

機械工学専攻では,機械工学の中核をなす材料力学,機械力学,流体力学,熱力学はもちろんのこと,設計工学,加工学,制御工学,燃焼工学さらには生体工学など,エネルギー,環境,ロボット,バイオ・医用分野などをも対象とした幅広い分野の教育・研究を行い,これらに関連した45科目(修士課程において)にも及ぶ豊富な授業科目を有するカリキュラムと充実した教育・研究指導体制を整えています。さらに,本専攻は,もう一つの機械系専攻である水素エネルギーシステム専攻と強く連携しており,より幅広い履修が可能です。
授業科目は,以下の5種類から構成されています。グローバルコースの授業は,すべて英語で行われます。

  1. 高等専門科目:修士課程における各学問分野における基本科目
  2. 先端科目:個別学問分野における先端的,学際的科目
  3. 能力開発科目:説明能力,研究企画能力,研究調査能力など,技術者・研究者に必須な個人能力向上のための科目
  4. 異分野科目:専門分野に過度に集中するのではなく、他の分野の考え方や視点を学んで視野を拡げるために履修する自専攻以外の科目
  5. 留学生科目:日本の産業事情などの留学生向け科目

これらとあわせて,研究室において高い水準の研究および修士論文作成を行い,総合能力を育成します。
さらに,本専攻では学会発表,海外大学とのセミナー開催などの幅広い活動が活発に行われており,学生も身近にこれらに参加することができます。
これらにより,重工業や鉄鋼,自動車,電気,精密機械,医用分野など,学生の幅広い進路希望に柔軟に対応しています。

教育・研究分野

教育研究分野は,機械工学の広範な分野をカバーしています。機械工学の中核をなす分野はもちろんのこと,エネルギー,環境やロボット,福祉,バイオ・医用分野などをも含んでいます。さらに,図形情報教育や国際教育も行っています。本専攻の研究室は,以下のとおりです。

材料・設計システム講座

  • 固体力学
  • 設計工学
  • 構造材料評価
  • 水素適合材料・破壊学
  • マイクロメカニクス

流体工学講座

  • 流体制御
  • 流体設計

熱工学講座

  • 熱エネルギー変換工学
  • 熱物理工学
  • 反応性ガス力学
  • エンジンシステム
  • 熱エネルギー有効利用科学

機械力学講座

  • 機械波動音響学
  • 機械力学

制御システム講座

  • システム工学
  • 制御工学
  • ヒューマンセンタードロボティクス

加工プロセス講座

  • 精密加工学
  • 材料加工学

生体工学講座

  • 生体熱工学
  • 生体機能工学
  • 先端医療デバイス
  • 流体医工学