航空宇宙工学科[III群]

最先端の知識と技術を結集し、空と宇宙のフロンティアを切り拓く夢へ踏み出す第一歩

航空宇宙工学科日本の航空宇宙開発は近年急速に進展しており、はやぶさ1・2号機による小惑星探査は記憶に新しく、新型国産ジェット旅客機や次期基幹ロケットH3、月や火星を目指す深宇宙ミッションも進行しています。また、超音速旅客機や電動航空機といった次世代モビリティの開発も活発に進められています。

空を飛び宇宙を切り拓くには、正確な法則と現象の理解、先進的な技術に基づく緻密な設計・製造・運用が必要です。航空宇宙工学は、様々な領域の原理を探求し、最先端の技術と英知を結集することにより、空と宇宙をより安全・身近にし、活用・開拓することを目指す学問分野です。航空宇宙工学科は、航空機や宇宙機の開発に不可欠である、基礎知識と応用的アプローチ、実践的スキルを身につけ、総合的な視点と考え方を育むためのカリキュラムを備えた学科です。

航空宇宙工学科本学科は、日本人初の国際宇宙ステーション船長となった宇宙飛行士の若田光一さんをはじめ、宇宙開発や航空産業の第一線で活躍する人材を数多く輩出しています。また、JAXAや企業、海外との共同研究も盛んに行っており、研究者・技術者としての道を踏み出すには最適の場所です。皆さんも航空宇宙工学科で学び、空や宇宙の夢を追求し、現実に変えてみませんか?

先輩インタビュー

2023年
工学府航空宇宙工学専攻 修士1年
宮部 司嵯 さん
長崎西高校(長崎県)出身

Q1 あなたが九州大学工学部および在籍している学科を選んだ理由を教えてください。

航空宇宙分野への憧れからです。小さいころから航空機やアニメの飛行ロボなどが好きでした。また、紙飛行機をよく飛ぶように試行錯誤しながら作ったりしていました。それ以来、この分野に興味を持ち、知識を広げたいという思いからこの学科を選択しました。

Q2 あなたが在籍している学科について、どのような点に魅力を感じていますか?

大きな魅力の一つは、自分が興味を持つ航空宇宙分野について、学問としてより詳しく専門的に学ぶことが出来る点です。研究を進める過程で、最先端の技術や論文に触れることが出来ます。一方で近年、様々な用途に用いられるドローンが開発され、宇宙ビジネスは注目を集めています。この発展著しい航空宇宙分野へ貢献できる機会を得られる点も大きな魅力です。

Q3 あなたが所属する研究室で行っている研究内容について高校生にわかるように教えてください。

研究室では、機械学習や数値解析を用いて、ドローンや人工衛星,ロケット,探査ローバー等について、位置や姿勢、軌道の制御、宇宙ミッションの設計、新しい制御手法の研究を行っています。加えて、理論を検証する実験では、3Dプリンタを利用して実際にドローンを作成し飛行実験を行っています。

Q4 将来の夢を教えてください。

将来は、チルトローター機などの新しい航空機に関する機体レイアウトの設計に携わりたいと考えています。