機械工学科[III群]

あらゆるアイデアや技術を形あるものにする機械技術者と研究者の入口

機械工学科機械工学は、スマートフォン、コンピュータ、家電製品、空調機、自動車、飛行機などの身近なモノ、ロボット、医療器械、建設機械、工作機械、食品機械など専門分野で活躍するモノ、発電所や燃料電池などエネルギーを供給するためのモノやシステム、さらにはそういった「見える」モノに使われている部品や素材など、あらゆるモノを作るための基盤となる学問です。

機械工学科機械工学科では、安全で安心できるモノを作るために必要となる材料力学、機械力学、流体力学、熱力学・伝熱学、設計法、制御、加工技術など、あらゆる基礎知識と概念を学修するとともに、実習、実験、製図など自ら手を動かしてそれらの知識を自分のものにすることができます。そして、全体を通して、様々な観点でバランスを考えて判断するものごとの見方を身につけます。さらに、生体工学や水素利用技術など、生物・医療やエネルギー・材料など従来の枠を越えた分野も学ぶことができ、これから変わりゆく時代に柔軟に対応するだけでなく、新しい時代を自ら切り拓くことのできる技術者や研究者の基礎を築くことができます。

先輩インタビュー

2023年
機械工学科 4年
菊池 利久 さん
新田青雲中等教育学校(愛媛県)出身

Q1 あなたが九州大学工学部および在籍している学科を選んだ理由を教えてください。

私は電子工作や研究を楽しんでいた祖父の影響で、小学生の頃から、昆虫の研究(生物学)、砂鉄の研究(地学)、クリップモータの性能研究(工学)、アルソミトラの飛行の研究(生物、物理学)など、様々な分野の研究を行いました。高校2年生で始祖鳥ロボットを製作し、始祖鳥の離陸に関する研究をする中で「ものづくり」の面白さ夢中になると同時に、高校生の知識でできる研究に限界を感じ、飛行の力学や設計の知識を学びたいと強く感じました。その想いを叶えるべく数学や四力学に加え機械設計など、ものづくりの基礎を学ぶことができ、医療、エネルギーなど多岐にわたる分野でその基礎知識を応用した研究ができる工学部機械学科を選び入学しました。

Q2 あなたが在籍している学科について、どのような点に魅力を感じていますか?

学んだ知識や自分のアイデアを生かし、直接人の役に立つことができるという機械学科に魅力を感じています。身の回りの家電、自動車、飛行機、産業用ロボット、発電所など、私たちは様々な機械に囲まれて生活をしています。新しい機械を作ることも、改善、発展させることも機械学科の使命であり、そこが魅力です。また、単純に見える機械にも計り知れないほど広い知識が詰め込まれているため、自分が知識を深めるごとにより複雑にも単純にも見え、世界の見え方が多様に変化していくところにも魅かれています。

Q3 あなたが所属する研究室で行っている研究内容について高校生にわかるように教えてください。

ロボット工学などの「ものづくり」の技術を医療分野に応用するための研究開発を行っています。ロボットの動きや力の伝達を可能にするメカニズム、脳から筋肉に送る微弱な信号を正確に読み取るセンサ、読みっとた情報を分別整理するプログラムなどのさまざまな知識と技術を統合し、これまでにないリハビリテーションロボットや手術ロボットを開発することで医療の発展に貢献しています。

Q4 将来の夢を教えてください。

私の持っている知識やアイデアを活かした「ものづくり」を通して、一人でも多くの人の役に立つような研究開発を生涯続けていきたいと考えています。