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流域システム工学研究室で取り組む川の再生プロジェクトが令和2年度版文部科学省認定の教科書に掲載

2021/02/15

工学研究院環境社会部門の流域システム工学研究室(島谷幸宏教授、林准教授、鹿野准教授)が取組む上西郷川の再生プロジェクトが、小学理科5年生の令和2年度版文部科学省認定教科書(東京書籍)に掲載されました。本書では、「生き物がすみやすい川に!~上西郷川でのとり組み~」と題して本プロジェクトの取組の概要と、上西郷川やその川原で見られる生き物等が写真付きで紹介されています。

文部科学省認定教科書の内容見直しは4年毎に行われるため、令和6年度までの全国の多くの小学5年生が、本プロジェクトから地球環境保全や自然と人との関わり等について学びます。
また、東京書籍のHPでは、「ESDやSDGsへの取り組み」の代表例として本プロジェクトが紹介されています。

東京書籍HP

川岸がコンクリートで固められ、生き物も少なく、水際に近づくことも困難だった上西郷川を、本プロジェクトは地域住民・小学生・大学・行政等の多様なステークホルダーで連携し、超学際的(Transdisciplinary)なアプローチにより、自然豊かで多くの人に利用される川に再生した河川改修事業です。島谷教授らは、これまで河川デザイン案の提案、ワークショップの運営、こどもたちへの環境学習、事業の生物モニタリング等を行い、事業主体である福津市や沿川住民および小学校の児童たちと協力し、プロジェクトを主体的に牽引してきました。今後も流域システム工学研究室では、市民や小学生を対象とした環境教育や、川の環境をよくするための市民工事など、超学際的で実践的な活動を引き続き積極的に取組んでいきます。
なお、本事業は2016年度土木学会デザイン賞最優秀賞(公益社団法人土木学会)やグリーンレジリエンス大賞金賞(一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会)等の賞を受賞するなど、対外的にもすでに高い評価を受けています。

参考:流域システム工学研究室が土木学会デザイン賞最優秀賞を受賞(本学ホームページ)

 

改修前の上西郷川

現在の上西郷川

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【本件に関する問い合わせ先】
[Contact] 林 博徳
[Tell] 092-802-3419
[E-mail] hayashi★civil.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。

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