地球環境工学科

コース紹介

地球環境工学科に求められる人材像

地球環境工学科には建設都市工学コース船舶海洋システム工学コース地球システム工学コースの3つのコースがあり,これらのコースに共通する課題は 「自然と人間社会が調和した新しい環境の創造」です。豊かであり持続的な社会を維持し環境との調和を図っていくためには,アイディアも重要ですが,単なるアイディアだけでなく,工学の知識を背景とした多くの「技術解決」が求められます。工学知識と技術力を高め,問題解決能力を身につけた「人間力」の高い人材を育成していくことが,各コースの目標です。

人類の輝かしい未来を約束していた21世紀は明けたばかりです。ところが,この世紀に克服すべき課題はあまりに多く,大きな壁があります。この壁を乗り越えるためには地球環境の未来を見つめた新しいパラダイム,新しい環境創成,新しい知の創成が求められ,この学科に集う皆さんへの現代社会の期待はきわめて大きいといえます。
地球環境工学科
上の写真は創造性を高める教育として,1年次に履修するコアセミナーの修学の様子です。このセミナーでは1年生全員が,地球環境工学科の全ての研究室に配属され,研究活動を行います。写真左より,火山の地熱利用に挑戦,エンジン組立に挑戦,パスタを使った強度設計に挑戦,自励振動の解明に挑戦,発表会での展示説明の様子です。

建設都市工学コース

建設都市工学コース同時に,自然環境や文化的な環境を守ることのできる豊かな人間性,技術者・研究者としての正義感・責任感を学ぶことができ,地球規模の視点に立つ国際性豊かな人間として成長していきます。

コース振り分け後には,社会基盤・構造系(構造工学,地震工学),防災・地盤系(防災工学,地盤工学),環境・水工系(環境工学,自然再生学,海岸工学,河川工学),交通・都市計画系(交通計画,都市計画,景観工学)などの専門分野について学びます。

建設都市工学コース本コース修了者は幅広い分野へと就職しています。国家公務員(国土交通省,農林水産省,防衛省,環境省など)・地方公務員(九州を中心とした各県,福岡市などの政令指定都市),電力・ガス関係企業(九州電力(株),東京電力(株),西部ガス(株)など),鉄道・道路関係(九州・西日本・東日本旅客鉄道(株),西日本・中日本・東日本高速道路(株)など),総合建設会社(鹿島建設(株),清水建設(株),大成建設(株),(株)大林組など),鉄鋼・重工業(新日本製鐵(株),三菱重工(株)など)へと就職しており,各業界で活躍しています。

船舶海洋システム工学コース

船舶海洋システム工学コース狭い国土を海洋に囲まれた我が国の将来の発展には,社会・生活を支えるエネルギー・資源の調達や生産物の供給のための海上輸送,海洋資源開発,食糧生産等の海洋の有効利用を抜きにしては考えられません。

海洋の有効利用のための技術である船舶海洋システム工学の教育について本コースは,工学基礎である構造,流体,熱,材料,制御などの幅広い技術分野を修学するだけでなく,巨大な船や海洋構造物を実際に設計・建造し統合化してゆくためのシステム工学を身に付けられるように特色あるカリキュラムを編成しています。

このカリキュラムの中には,実物をあらゆる角度から見るための実習として,造船工場や製鉄所見学,3年次の夏期の工場インターンシップも用意しています。自分で考え船の設計図面を一通り描き上げる設計演習も組み入れています。また,船や海洋構造物の計画・設計,生産管理にはコンピュータが全面的に利用されていますので,プログラミング,数値解析・シミュレーション,設計に関する教育も取り入れています。

船舶運動性能試験水槽

船舶運動性能試験水槽

本コースの卒業生に対する企業等からの評価は高く,就職時における求人数は卒業生の数を常に大幅に上まわっており,学生は各自が希望する輸送機器,重機・重工業の他,多様な業種の企業および研究機関等に就職しています。また,多くの学生が大学院修士課程,博士後期課程に進学して,勉学と研究にさらに励んでいます。

地球システム工学コース

地球システム工学コースこのコースでは,地下資源(鉱物,エネルギー)の成因,探査・開発・処理,環境修復といった一連の工学について講義を受け,室内や野外での実験や演習で理解を深めます。そのほかのプログラムとして,2年生前期・後期には数日間のグループ旅行で地質・鉱山・工場を見学し,3年生の夏には約2週間石油,石炭,鉄鉱石あるいは石灰石を採取する現場,環境・リサイクル関連企業,地熱発電所などでインターンシップ実習をします。国内のほか海外での実習を積極的に取り入れており,例年約10名の学生が海外実習を体験しています。

インドネシア バツヒジャウ銅鉱山での実習

インドネシア バツヒジャウ銅鉱山での実習

4年生になると卒業研究を通して,鉱物およびエネルギー資源,地下水,火山,環境や安全・防災,資源リサイクリングなどを研究対象として,応用地質学,物理探査学,地球熱システム学,資源開発工学,岩盤・開発機械システム工学,資源処理・環境修復工学,エネルギー資源工学の7つの専門分野にわかれて理論・実験・野外調査をもとに研究を進めます。毎年学部卒業生の7割以上が大学院に進学し,さらに研究を進めることにより国内外での学会で各自の研究成果を公表します。卒業生と修了生の就職先は,石油・石炭・地熱あるいは金属資源・セメント原料・電力などの資源・エネルギー関連企業,環境・リサイクル関連企業,地質コンサルタント,総合商社,官公庁などが挙げられます。

カリキュラム Pick UP

プロジェクトものづくり[建設都市工学コース]

プロジェクトものづくり土木技術者の重要な仕事は,世の中に役に立つインフラをつくるという「ものづくり」です。「プロジェクトものづくり」の科目では,さまざまな土木材料の特長をいかしたものづくりを体験できるようにしています。鋼材,木材,コンクリートの中から材料を選択し,与えられた条件(長さ,安全性,コスト等)の中で構造やデザインを工夫した橋を製作するプロジェクトに取り組んでいます。

船舶海洋製図[船舶海洋システム工学コース]

船舶海洋製図本授業では、船舶海洋工学の各分野の講義内容を基に船長100m程度の船舶を設計し、図面を完成させます。各受講生は自分が設計する船の種類、船長、船幅、喫水、排水量などを決定し、これに基づいて船体形状をデザインします。その後、設計された船体の排水量、復原性能などを評価し、性能と安全性について確認します。さらに、各種規則に基づいた船体内部の構造と寸法の決定、船体強度の計算をとおして、大洋を航行する船舶の設計方法を学びます。

地球環境工学入門I(1年前期)・II(1年後期)[地球システム工学コース]
地球環境工学入門

1年生 地球環境工学入門II
(地球システム工学コース)の一コマ
地熱地帯での熱水採取

地球環境工学の入門科目として、建設都市工学コース、船舶海洋システム工学コース、地球システム工学コースの教員がそれぞれのコースの専門科目の概要の講義や演習、実習を行います。1年生はこの科目で各コースがどのようなことをしているのかを理解します。1年終了時にコース分けが行われます。

シラバス

地球環境工学科の各コースで開講されている全授業のシラバス(授業概要・授業計画)は,それぞれ下記サイトをご覧ください。