機械航空工学科

コース紹介

未来を切り拓く機械航空工学科

若田光一さん

平成21年11月24日,伊都キャンパスで行われた若田光一宇宙飛行士帰国報告会で「きぼう」の模型を使って説明する若田光一さん

機械航空工学科は,これまで日本が世界をリードし,将来も日本を支えていく「ものづくり」を担う技術者および研究者を育成する学科です。機械工学は,ものづくりに関連した様々な事象を力学という視点から体系化した学問です。私たちの生活に密着した電気製品や自動車は言うに及ばず,ロケット,航空機,ロボット,コンピュータや様々な製品に用いられている超精密部品の設計,製造には機械工学の様々な知識が不可欠です。火力発電や原子力発電,および廃棄物処理をはじめとした様々なエネルギー・環境分野でも機械工学技術者および研究者が中心的役割を果たしています。

このように,機械工学はあらゆるものづくりの中心であるので,様々な基礎知識を習得する必要があります。機械工学コースは,いかなる分野にも対応できる人材を育成するカリキュラムを備えたコースです。一方,航空宇宙工学コースは,空と宇宙に特化して,航空機や宇宙機の製造に不可欠な知識を身につけるとともに,総合的な視点を育むようなカリキュラムを備えたコースです。いずれのコースでも,知識の習得だけでなくそれを応用できる力を身につけることを目標にしています。そして,これまでに,未来を切り開く若いエンジニアを輩出してきました。宇宙飛行士の若田光一さんもそのひとりです。彼は,日本と世界が共同でプロジェクトを進めている国際宇宙ステーションで活躍されました。最新の科学技術研究施設である「きぼう」の実現に尽力された若田さんの学問的基礎とチャレンジ精神は九州大学で育まれたものです。

今後,私たちは「人が安心して暮らせる」社会の実現を目指して頑張っていかねばなりません。エネルギー,環境,食糧,そして高齢化社会と様々な難問が待ち構えていますが,それらの解決に向けて果敢にチャレンジできる若い人材を育成したいと思っています。

機械工学コース

機械工学コース九州大学の機械工学コースでは,世界の科学技術をリードしていく一流の研究者および技術者を育てることを目標にしています。そのためには,まず,機械工学のすべての分野の基礎知識を身につけるとともにその応用力を養うことが重要と考えています。したがって,主要な四力学をはじめとして必要な科目を精選したカリキュラムを設定し,それらをすべて必修科目としています。また,座学だけでなく実際に「もの」に接することが重要と考え,創造設計,製図,機械工作実習,機械工学実験なども行っています。このように基礎知識と機械工学的センスの確立が,大学院での各専門分野の学問の探究および生体工学や水素エネルギー工学などの学際的分野への展開にも大変重要です。さらに,創造性を発揮できる機会として,ロボットコンテスト(写真(左)参照)や鳥人間コンテストへの挑戦などがあり,これらに対して本コースが支援をしています。卒業研究では,世界の第一線の研究に触れることもできます。例えば,将来の低炭素社会に貢献できる可能性のある水素の利用に関する研究もその一つです。九州大学は,燃料電池や水素用材料などの水素関連研究の一大拠点となっています。また,各分野で挑戦的研究を行うとともに,今後の高齢化社会に役立つ研究へも取り組んでいます。

皆さんも九州大学で機械工学を学んで“知と技術の究極”にチャレンジするとともに,次世代を担う技術者・研究者になりましょう。

NHK 大学ロボコン競技会の様子

NHK 大学ロボコン競技会の様子(左)
NHK 大学ロボコン2009 特別賞受賞(右下枠)

水素材料先端科学研究センター

水素材料先端科学研究センターと
燃料電池自動車1,100km長距離走行の実証車

航空宇宙工学コース

航空宇宙工学コース旅客機などの航空機は大気の中を,人工衛星や惑星探査機などの宇宙機は宇宙空間を飛行し,ロケットや宇宙往還機は空気中から宇宙空間までを飛行します。これらはいずれも三次元の運動を行う人工物で,共通の科学技術を基盤として発展してきました。国内においても,国産旅客機 MRJ やH-IIB ロケットの開発をはじめ,国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の建設や小惑星探査機「はやぶさ」等は記憶に新しいところです。

航空宇宙工学は,これら航空機や宇宙機という特定のものを対象とした学問分野であり,工学の諸分野の技術と学問を総合して,合理的に軽量な形態を具現化する点が特徴です。特に数学と力学の応用による工学的な思考法の訓練を重点的に行う点が本コースの特色となっています。また,本コースで行われる教育や研究を支えるために国内有数の実験設備も整備されています。

空を飛ぶことは太古から人々の夢でした。航空機の発達の世紀から新しい世紀を迎えて,宇宙へ,星々へと旅立つことが人類の新たな夢となっています。航空宇宙工学コースに学ぶことで,この夢の追求に参加できるものと確信しています。

国際宇宙ステーション

若田光一宇宙飛行士(航空工学科卒業)が
長期滞在した国際宇宙ステーション(ISS)
提供JAXA

低騒音風洞

本コース所有の低騒音風洞
(2mおよび3.5mの2つの測定部,最大風速60m/s)

カリキュラム Pick UP

機械工作実習(2年)[機械工学コース]

機械工作実習旋削,フライス加工,研削,CAD・CAMによる設計,及び加工,NC旋盤,マシニングセンタの利用,NC加工プログラミング,溶接,鋳造,熱処理といったものづくりの基本となる技術を実践的に学びます。

創造設計[機械工学コース]

創造設計Project Based Learning(PBL)形式の授業で,学生の自由な発想を活かし,与えられた課題を解決する機構や機能を実装するためのものづくりに,小グループで取り組みます。

人工衛星工学[航空宇宙工学コース]

人工衛星工学航空宇宙工学の究極の目的は、その成果物である航空機、宇宙船、人工衛星を設計、製作して飛行させることである。九州大学工学部機械航空工学科航空宇宙工学コースでは、人工衛星を設計、製作するために必要な基礎知識と考え方を教授している。写真は3年生後期に開講している「人工衛星工学」の風景である。この講義では、人工衛星の構成,設計条件,姿勢制御,軌道修正の講義を通して,人工衛星の設計全般について説明し、理解を深め、宇宙システム、人工衛星システム、人工衛星サブシステム、開発方法など、人工衛星の設計全般を理解し、人工衛星工学の理解を深める宇宙システム、人工衛星システム、人工衛星サブシステム、開発及び運用方法を理解することを目的としています。この講義のなかで学生は、グループごとに自ら衛星のミッションを決め、それに従って衛星のサイジングを行うとともに衛星の概念検討を行い、最後にそれをプレゼンして衛星の着想から概念検討までのアプローチを体験することができます。

シラバス

機械航空工学科の各コースで開講されている全授業のシラバス(授業概要・授業計画)は,それぞれ下記サイトをご覧ください。