学部教育の目標・方針

教育理念・目標

工学部における教育は,将来の社会を支える工学分野の技術者および研究者を育てることを目的としています。工学は,数学や自然科学を基礎として,人間社会をいろいろな角度から支える学問体系です。技術者にはそれぞれの分野の専門知識とともに,技術者としての倫理観,人間社会に対する深い認識と理解,環境や人間に対する幅広い教養が求められます。また,国際社会で活躍するためには,文化の多様性を認識し,異文化に対して,自国の文化に対すると同様に理解し尊重することが必要です。さらに,技術を構築していく上での各種のコミュニケーション能力や論理的思考能力,企画力,実行力,指導力,体力を養うことも重要となります。

九州大学工学部においては,このような観点から,基幹教育科目や専攻教育科目を開講し,それぞれの専門分野において指導的な技術者や研究者となるために必要な教育を行っています。

具体的には,次のようなことを4年間の就学期間に身に付けて欲しいと希望します。

  1. 各専門分野の技術者として必要な数学および自然科学の基礎知識
  2. 各専門分野の基礎的な知識および今後の変化に対応して自律的に生涯学習を継続していくための基礎能力
  3. 各専門分野の技術的なリーダーとしてのマネージメント能力
  4. 経済性,社会性,環境への影響を考慮して科学技術を工業化する能力
  5. 社会における技術の位置づけを理解し,社会に対する技術者としての責任を自覚する能力
  6. 日本語および外国語によるコミュニケーションおよびプレゼンテーション能力
  7. 他者の意見・考えを正確に聞き,理解し,自分の意見・考えを他者に適切に説明できる能力
  8. 文化の多様性を認識し,異文化を理解・尊重できる広い視野
  9. 社会,地球環境および技術の利用者である人間に対する幅広い教養
  10. 技術者や研究者として活動するための基礎体力

今後,社会において工学や技術の果たす役割はますます大きくなると思われます。幅広くかつ深く学ぶことにより,社会を担う技術者の卵としてのあなたを工学部の中で磨いてください。

教育研究上の目的

工学部の人材の育成に関する目的その他の教育研究上の目的

工学は、物理学や化学などの基礎科学分野における原理と法則をもとに人類文明の持続的発展を恒久的に探究する学問です。本学部は、エネルギー・資源・物質・環境・システムに関する専門基礎知識と様々な事象に対する理解力と説明能力を教授育成するとともに、幅広い教養と視野をもって工学に携わる技術者・研究者を組織的に養成します。

各学科の教育研究上の目的

建築学科の教育研究上の目的

建築学は、未来の建築や都市を構想し、歴史・文化の継承とより良い人間環境の形成を担う学問です。本学科では、建築文化を歴史的に顧みながら人間の多様な生活に密着した空間を作り出すために、建築の計画理論と設計方法、環境技術、構造技術そして材料と施工技術など、多様な要素を総合する能力と芸術的感覚を有する人材を組織的に養成します。

電気情報工学科の教育研究上の目的

電気情報工学は、電気のエネルギーとしての利用と、電子としての高速性、微少性を生かした制御、通信、計算および情報蓄積・検索などの信号・情報の処理とに関する科学技術を幅広く探究する学問です。本学科では、電気情報技術の原理を理解し、これを応用して、この分野で新しい技術を開拓、発展させることができる技術者・研究者を組織的に養成します。

物質科学工学科の教育研究上の目的
化学プロセス・生命工学コース

化学プロセス・生命工学は、物理化学、反応工学、生物化学工学、物質移動工学、伝熱工学、流体工学、装置設計学、プロセスシステム工学で構成される化学工学を基礎とする学問です。本コースでは、環境・エネルギー、新規機能性材料、バイオテクノロジー・高度先進医療、生産プロセスに関する専門知識を教育研究し、地球環境との調和と人類の福祉に貢献できる研究者・技術者を組織的に養成します。

応用化学コース

人類が豊かで持続的発展が可能な社会を実現するには、優れた材料の創出と活用が必要不可欠です。 本コースでは、生活の基盤をなす材料の物性を原子・分子のレベルで理解・制御し、物質に関する科学技術の新領域を創出し、地球環境との調和ならびに豊かな物質社会と人類の福祉に貢献できる研究者・技術者を組織的に養成します。

材料科学工学コース

未来社会を支える科学技術の基盤は素材技術の革新です。本コースでは、種々の物質・材料製造に関わる物理的、化学的、反応工学的原理に基礎を置き、新しい特性を持つ素材の創成、新材料の特性の制御と評価、高効率で環境に調和したプロセスの開発・設計などを含めた、物質プロセス工学に貢献する研究者・技術者・教育者を組織的に養成します。

地球環境工学科の教育研究上の目的
建設都市工学コース

建設都市工学は、構造物の設計・建設に関する技術展開と都市問題から環境問題に至る社会基盤システムの構築を体系的に探究する学問です。本コースでは、社会基盤や都市環境システムの再構築や創造に対応できる専門的基礎知識と技術を備え、かつ柔軟な応用力や実行力を身につけた人間性、国際性豊かな技術者・研究者を組織的に養成します。

船舶海洋システム工学コース

船舶海洋システム工学は、海洋のもつ交通・輸送機能、生物資源や鉱物資源の生産機能、居住や備蓄のための空間機能などの社会的・経済的に有用な機能を発展的に活用する学問です。本コースでは、世界の造船技術の継承発展を図るとともに、海洋利用産業の新しい時代を担い得る広い視野をもった研究者と技術者を組織的に養成します。

地球システム工学コース

地球システム工学は、持続可能な社会と産業活動の基盤となるエネルギー資源と鉱物資源の探査・開発生産・利用・循環、さらに環境修復・地殻防災・地球環境保全技術などを総合的に扱う学問です。本コースでは、これらの科学技術に関する専門基礎知識と、様々な事象に対する理解力と説明能力を教授育成するとともに、地球規模での発想力と行動力を備えた技術者・研究者を組織的に養成します。

エネルギー科学科の教育研究上の目的

エネルギー科学科は、近代文明の前途に少なからぬ不安の影を落としつつあるエネルギー・環境問題の解決に携わる気鋭の技術者・研究者を重層的に育成します。既存の産業名または工学上の分類名を冠する他学科に対し、“課題名”を含意した「エネルギー科学」を掲げる本学科では、未来社会を展望する構想力に富み、且つ高次元の公心、見識、品格を備えた第一級の人材を育成します。

機械航空工学科の教育研究上の目的
機械工学コース

機械工学は、機械要素や機械システムなどの「ものづくり」の技術を追究する学問です。本コースでは、自然法則の基礎理論を理解し、社会のニーズに応え、制約された条件下で社会や自然への影響を常に考慮しつつもの作りを行う能力と、文化の枠を越えた世界的な価値観を有する創造性豊かな技術者・研究者を組織的に養成します。

航空宇宙工学コース

航空宇宙工学は、人類の活動領域拡大に必要な先進工学分野を開拓する学問です。本コースでは、力学を基礎とした工学理論や、航空宇宙機開発特有のシステム工学に関連する基礎学問を修得し、航空宇宙機の運用環境拡大によって生ずる課題を発見・解決する能力および幅広い教養と総合性、国際性を身に付けた技術者・研究者を組織的に養成します。

ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

各学科のディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

建築学科
学位プログラム:建築学

○教育の目的
・高い教養と見識を身に付け,建築・都市の幅広い知識・技術と専門性の基礎を身に付けた人材を育成する。
・建築・都市にかかわる課題を自ら発見し,客観的な分析と独自の構想を通じて,その解決を提案し,実現に向けてリーダーシップを発揮できる人材を育成する。
・地域社会,国際社会が要請する新たな都市・建築を自ら構想し,創造をする人材を育成する。

○到達目標
A 知識・理解
・住宅から都市に至る多様な空間を計画・設計する方法を,建築計画学的に説明できる。
・快適で省エネルギーな都市・建築を設計・運用する方法を,建築環境学的に説明できる。
・地震や台風などに耐えられる建築を設計する方法を,建築構造学的に説明できる。
・材料を適切に選択し効率的に施工する方法を,建築材料・施工学的に説明できる。
・自然災害に強い都市を設計する方法を,災害管理学的に説明できる。
・地球環境にやさしい循環型都市を設計する方法を,都市計画学的に説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・建築・都市の歴史・理論,及び関連する芸術,工学及び人文科学に関する幅広い知識を身につける。
・建築物単体から都市レベルまでの様々な生活空間を計画・デザインするための専門的な理論と方法を身につける。
・専門知識・技術を活用し,分析・企画から計画・デザインまで纏め上げる力を身につける。
・安全・健康で快適な都市・建築の環境性能の理解とそれを実現する技術に関する知識を身につける。
・人・建築・都市・地域・地球の関係を理解し,それらの環境を持続的に保全・管理する方法を身につける。
・建築物の力学的現象を把握し,安全性の評価や構造計画に応用できる能力を身につける。
・要求される空間性能に基づく適切な材料の選定方法と構法など,建築物への適用方法についての専門的知識を身につける。
・地震動や風力など外力の性質とこれらによる建築物の被害を理解し,その対策を提案できる能力を身につける。
・建築物が造られる過程とそこでの技術と業務についての専門的な知識と,それを実際に応用できる能力を身につける
・プロジェクトの基本的な調査方法,構造計画,施工技術,その他関連する技術を身につける。
・関連する産業,予算,法的制約を調整し,統合的な設計及び工事費管理をする能力を身につける。
・環境保全,修復,及び生態学的持続可能性の重要性に関する十分な知識を身につける。

B-2 汎用的能力
・知識の統合的把握をする能力を身につける。
・都市・建築学を包括する自然科学及び人文・社会科学の方法と論理的思考力を身につける。
・専門分野の内容の深い理解と,学問固有の思考を獲得する。
・情報科学の基礎を活用する能力を身につける。
・表現能力(自分の意見を明瞭に述べる能力)とコミュニケーション能力(討論能力,他分野を理解する能力,語学)を鍛え,広く世界と交流する視点を養う。
・科学と社会のかかわりの問題を専門分野の学習を通して理解する能力を身につける。
・問題の中身を良く吟味し,それを解決するための方法を提示し,実行する能力を身につける。

C 態度・志向性
・都市・建築の学術・技術・芸術に関する広い知識と技術を習得する意欲を持つ。
・高度建築技術者としての自覚と誇りを持つ。
・地域社会,国際社会が要請する新たな都市・建築を,高い教養と見識に基づいて自ら構想し創造する。
・課題を自ら発見し,客観的な分析と独自の構想を通じてその解決を提案し,実現に向けてリーダーシップを発揮できる。

電気情報工学科
学位プログラム:電気電子工学(A課程)

○教育の目的
・電気電子工学の数理・物理的側面からシステムまでの知識を体系的に獲得させる。
・電気電子工学の知識をもとにして,各種電気機器やエネルギー変換機器の最適設計技術及び電気電子システム化技術を習得させる。
・電気電子システムを構成する要素技術に関する幅広い知識を身に付けさせる。
・将来の社会基盤と科学技術の発展に対する適応力と広い視野,総合力ならびに独創性を身につけさせる。

○到達目標
A 知識・理解
・数学,回路理論,電磁気,制御理論などの基礎知識により,電気機器,電力応用機器の原理説明と基本動作の設計が行える。

B 技能
B-1 専門的能力
・電気回路,電子回路,計測理論などの専門基礎知識を習得し,それらを有機的に結びつけた大規模システム応用に向けた実践的応用ができる。
・電気機器,パワーエレクトロニクス,高電圧パルスパワーなどに関する実験を計画・遂行し,実験データを正確に解析し,工学的に考察したうえで,論理的に説明することができる。

B-2 汎用的能力
・種々の課題を専門的知識を駆使して探求し,組み立て,解決することがきる。自分の考え・意見を明確に表現し,他人との相互理解を深める能力を備え,他人と協調して問題解決に臨む視点を養う。

C 態度・志向性
・関連する技術分野の国際的動向や社会的意義に関心を持ち,改善,課題解決,創造に向けて主体的に取り組むことができる。 

学位プログラム:電子通信工学(B課程)

○教育の目的
・電子通信工学の数理・物理的側面からシステムまでの知識を体系的に獲得させる。
・エレクトロニクスの知識をもとにして,情報処理や情報通信のための機能集積化技術及びシステム化技術を習得させる。
・システムを構成する要素技術に関する幅広い知識を身に付けさせる。
・情報・通信システムの全体を俯瞰でき,人々の生活を豊かにする新しい技術に挑戦する気概をもつ人材を育成する。

○到達目標
A 知識・理解
・数学,回路理論,電磁気,電子物性などの基礎知識により,電子機器,情報通信機器の原理説明と基本動作の設計が行える。

B 技能
B-1 専門的能力
・電子回路,論理回路,情報理論などの専門基礎知識を習得し,システム応用に向けた実践的活用ができる。電子回路,論理演算,情報通信などに関する実験を計画・遂行し,実験データを正確に解析し,工学的に考察したうえで,論理的に説明することができる。

B-2 汎用的能力
・種々の課題を専門的知識を駆使して探求し,組み立て,解決することができる。自分の考え・意見を明確に表現し,他人との相互理解を深める能力を備え,他人と協調して問題解決に臨む視点を養う。

C 態度・志向性
・関連する技術分野の国際的動向や社会的意義に関心を持ち,改善や課題解決に向けた主体的意見をもてる。

学位プログラム:計算機工学(C課程)

○教育の目的
・計算機科学を中心とした情報工学に関連する学術分野の知識を体系的に獲得させる。
・計算機のハードウェアとソフトウェアに関する基礎から応用までの知識を幅広く身に付けさせ,情報システムの設計と構築を行うための基礎能力を習得させる。
・電気工学や電子工学に関する基礎的な知識も身に付けることで,情報化社会を支えるシステム構築に対応できる幅の広い技術者を育成する。

○到達目標
A 知識・理解
・数学,情報理論,オートマトン,アルゴリズム,情報論理学,ソフトウェア工学,コンピュータアーキテクチャなどの基礎知識により,計算機システムの基本動作原理の説明,基本的なシステム開発が行える。

B 技能
B-1 専門的能力
・プログラミング,情報ネットワーク,データベース,パターン認識などの専門基礎知識を習得し,応用に向けた実践的活用ができる。

B-2 汎用的能力
・種々の課題を専門的知識を駆使して探求し,組み立て,解決することがきる。自分の考え・意見を明確に表現し,他人との相互理解を深める能力を備え,他人と協調して問題解決に臨む視点を養う。

C 態度・志向性
・関連する技術分野の国際的動向や社会的意義に関心を持ち,技術の改善,問題の解決,新たな技術の創造に向けた主体的意見を展開できる。

物質科学工学科
学位プログラム:化学プロセス・生命工学

○教育の目的
・工業的な化学プロセスやバイオプロセスが学問的基盤としている化学工学分野の知識を獲得し,かつ理解すること。
・物質に関わる物理・化学・生命現象のメカニズムの解明を通して,実際の材料開発から製品設計・製造まで応用するという総合的観点からの独創的な思考や専門的な技能を身につけること。
・技術者・研究者に必要な一定の教養と倫理観を身につけていること。
・化学工学分野の知識や技能を環境・エネルギー分野や生物・生命分野へ展開できる能力を身につけること。
  
○到達目標
A 知識・理解
・化学工学の構成要素である物理化学,反応工学,生物化学工学,物質移動工学,伝熱工学,流体工学,装置設計学,プロセスシステム工学において基礎となる原理や技術を説明できる。
・化学プロセスやバイオプロセスに関わる様々な物質の性質について説明できる。
・化学プロセスやバイオプロセスにおける有用物質生産の原理や技術を説明できる。
・化学工学が扱う様々な現象を理解し説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・物理・化学・生命現象を実験や数値計算により解析できる。
・化学プロセスやバイオプロセスにおいて用いられる各種装置を正しく操作することができる。
・実験や計算の結果を分析し,正しく自分の考えを表現することができる。
・化学工学の論理的思考能力を基盤にして,技術開発や研究分野に活用できる。

B-2 汎用的能力
・知識を統合的に把握する能力を身につける。
・化学工学を含めた工学に限らず科学全般に共通する論理的思考力を身につける。
・専門分野の内容の深い理解と,学問固有の思考を獲得する。
・情報科学の基礎を活用する能力を身につける。
・表現能力(自分の意見を明瞭に述べる能力)とコミュニケーション能力(討論能力,他分野を理解する能力,語学力)を鍛え,広く世界と交流する視点を養う。
・科学と社会の関わりに関する問題を専門分野の学習を通して理解する能力を身につける。
・問題の中身をよく吟味し,それを解決するための方法を提示し,実行する能力を身につける。

C 態度・志向性
・自ら進んで問題に取り組む積極性を持つ。
・周りと協力しながら問題解決へ努力する協調性を備える。
・問題解決にあたり,様々なアプローチの可能性を考える。
・人類社会の持続的な発展に自ら寄与しようとする意欲を持つ。
・化学工学に関する基礎知識の習得はもとより,広く自然科学・工学分野についても興味を持つ。
・化学工学の視点から社会への還元を考える。

学位プログラム:応用化学

○教育の目的
・自然界に潜む化学現象の知識を獲得し,かつ理解すること。
・化学反応に特徴的な現象を通して,論理的な思考,機器操作における専門的な技能を身につけること。
・化学現象に関する問題への感受性を発達させること。
・多様な職業背景や実生活に適用可能である,化学反応の考え方を理解し,専門職にふさわしい能力を有する人材を育成すること。

○到達目標
A 知識・理解
・物理化学の基礎法則より,自然界の化学現象を説明できる。
・有機化学の基礎法則より,様々な化学物質を分子設計できる。
・無機化学の基礎法則より,様々な原子や分子の構造と性質を説明できる。
・自然界における様々な化学現象を理解,説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・化学物質の定性・定量分析ができる。
・種々の分析装置の基本原理を理解し,正しく操作できる。
・化学物質を用いた材料設計が出来る。
・化学現象の論理的思考を基礎に技術開発および研究分野や中等高等教育分野へ活用できる。

B-2 汎用的能力
・知識の統合的把握ができる能力を身につける。
・化学反応を含む自然科学の方法論と論理的思考力を身につける。
・専門分野の深い理解と,学問固有の思考を獲得する。
・情報科学の基礎を活用する能力を身につける。
・表現能力とコミュニケーション能力を鍛え,グローバルに交流する視点を養う。
・科学と社会の関わりを専門分野の学習を通して理解する能力を身につける。
・問題を本質的に理解し,それを解決するための方法を提示し,実行する能力を身につける。

C 態度・志向性
・自ら問題に取り組む積極性を持つ。
・周りと協調しながら,問題解決へ努力する能力を備える。
・問題解決にあたり様々なアプローチを考える。
・化学の発展へ自ら寄与する意欲を持つ。
・化学以外の自然科学分野についても興味を持つ。
・化学の視点から社会への還元を考える。

学位プログラム:材料科学工学

○教育の目的
・材料科学工学の幅広い知識を身につけた学際的専門性を獲得し,かつ材料科学工学の現象を理解すること。
・材料科学工学に特徴的な分析を通して,独立した思考の技能,材料解析や機器の操作における専門的な技能を身につけること。
・材料科学工学に関する問題への感受性を身につけること。
・多用な職業背景や科学技術全体に対する広い視野と社会的責任を自覚し,また,専門職に相応しい国内外で活躍できる人材を育成すること。
・他分野にまたがる斬新な学際的視野の拡大にも重点を置き,21世紀を創造する優れた材料技術者・科学者を育成すること。
・人類社会の幸せに貢献する有為の人材を育成すること。

○到達目標
・材料科学工学の基盤となる英語,数学,物理,化学に関する知識•理解の深化。
・材料科学工学の基礎としての材料プロセス,構造材料,機能材料に関する知識・理解の深化。

A 知識・理解
・材料科学工学に関する基礎知識により,一般工学の現象を説明できる。
・材料科学工学における様々な現象を理解し説明できる。
・材料に求められる特性およびその工業的価値を説明できる。
・マクロスケールの物性とミクロ・ナノスケールの構造を説明できる。
・材料プロセスの原理・制御法などを説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・研究を遂行するために必要な実験技術を身につける。
・実験や計算の結果を分析し,正しく自分の考えを表現できる。
・研究成果を客観的に評価し,新たな研究目標を設定できる。
・先端的実験解析手法,理論的解析手法いずれか,或はその両者を駆使しうる能力を身につける。
・立案した研究計画を,自ら遂行できる実験力を身につける。
・自ら課題を発見し解決することを目指し学習しようとする自主性を身につける。
・材料に対する科学的な見方,考え方を身につける。

B-2 汎用的能力
・知識の統合的把握をする能力を身につける。
・材料科学工学の立場から人類の発展に貢献できる能力を身につける。
・自己の考えを表現する能力と組織への協調性を身につけ,研究成果を文章で記述・口頭発表・討論できるコミュニケーション能力を身につける。
・技術開発と人間社会の関係を理解し,技術が有する責任を認識できる能力を身につける。
・工学,理学全般に関する幅広い興味と知識を身につけるとともに,その中での材料科学•工学の位置づけ,そして他の工学分野との関連を的確に理解する能力を身につける。
・真理探究に向かって前進する科学的自然観を培い,人間生活を豊かにする生活態度を身につける。

C 態度・志向性
・研究グループの一員として課題に取り組む協調性を備える。
・問題解決のための様々なアプローチの可能性を考える。
・広く工学分野について興味を持つ。
・材料科学工学の発展へ自ら寄与しようとする意欲を持つ。
・材料科学工学を積極的に学び自ら課題に取り組む意欲を持つ。

地球環境工学科
学位プログラム:建設都市工学

○教育の目的
・地球環境および人間に対する広い教養を身につけ,倫理観に裏づけられた優れた人格を有する人材を育成すること。
・グローバル化した社会に対応できる自立した技術者に必要な,素養およびコミュニケーション能力を身につけること。
・土木技術者として幅広い職種に対応できる専門基礎学力および高度な専門応用学力を修得すること。
・与えられた制約の下で計画的かつ効率的に実務を遂行できるマネジメント能力を身につけること。
・専門知識と知性を総合し,より良い社会を創造するデザイン能力を身につけること。
・大学創立以来の伝統を踏まえたリーダーシップ能力を有する人材を育成すること。

○到達目標
A 知識・理解
・力学系科目の知識に基づいて,自然界の現象,構造物の挙動や設計法について説明できる。
・環境学の知識に基づいて,自然環境と人間・社会活動の関わりや環境浄化技術について説明できる。
・河川,海岸および水資源工学の知識に基づいて,河川および港湾の役割,波の性質,水処理技術について説明できる。
・建設材料学,維持管理工学の知識に基づいて,各種建設材料の基本的性質や既存構造物の維持管理手法について説明できる。
・計画学の知識に基づいて,公共事業の役割および仕組み,交通流の特性,都市・地域計画の制度について説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・数学,自然科学の基礎知識を理解し,工学的問題に応用することができる。
・実験データを統計理論や情報処理理論の知識を応用して正しく整理・解析し,結果を考察し,説明することができる。
・修得した専門知識を総合して問題を発見し,解決することができる。
・通常の技術文書程度の英文は,辞書の助けを借りて正しく読むことができる。
・専門分野に関する英語での理解能力および表現能力を身につける。

B-2 汎用的能力
・目的に応じて文書作成,表計算,グラフ描画,プレゼンテーションなどに関するソフトウェアを使用することができる。
・各種ソフトウェアやツールを用いて論文や報告書を論理的に記述し,説明,討論することができる。
・与えられた問題の意味を良く理解し,それを解決するために文献検索システムやインターネットを用いて情報を収集することができる。
・表現能力とコミュニケーション能力を鍛え,広く世界と交流する視点を養う。

C 態度・志向性
・土木技術者の倫理綱領について理解し,土木技術者の社会的役割と責任について説明できる。
・異なる文化や風習,政治や社会状況について認識し,自国との違いを比較・考察できる。
・専門分野と社会との関係についての認識を有し,分かりやすく説明できる。
・グループ内でのチームワークとリーダーシップについて理解し,仕事や作業を計画的かつ効率的に遂行するためのマネジメント能力を身につける。
・培った専門知識と技術を駆使し,創造性を発揮して問題解決を図ることができる。

学位プログラム:船舶海洋システム工学

○教育の目的
・海洋の持つ交通・輸送機能,生物資源や鉱物資源の生産機能,居住や備蓄のための空間機能などの社会的・経済的に有用な機能を発展的に活用する能力を有する人材を育成すること。
・世界の造船技術の継承発展を図るとともに,新しい海洋利用産業の時代を担い得る広い視野を持った人材を育成すること。

○到達目標
A 知識・理解
・船舶工学に関する諸定義,諸計算法を説明できる。
・船舶計算法,流体力学,力学の知識に基づいて,船舶や浮体構造物の復原性能,操縦性能,推進性能について説明できる。
・力学,材料力学,弾性力学の知識に基づいて,船舶や海洋構造物の強度,構造設計および振動について説明できる。
・船舶と海事に関する基本的な知識に基づいて,船舶の基本計画・設計について説明できる。
・システム制御工学の知識に基づいて,船舶や浮体構造物の運動制御,最適設計について説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・数学,力学(材料,構造および流体力学等の応用力学を含む)を実問題に応用することができる。
・船舶や海洋に関する分野固有の理論や技術を実問題に応用することができる。
・実験等を計画・遂行し,結果の解析を通じて物理現象を工学的に考察することができる。
・海洋利用技術の計画・設計に必要なシステム工学の素養を身に付ける。
・コンピュータを用いて実験データ処理や数値解析を行うことができる。

B-2 汎用的能力
・人文社会および自然科学ならびにこれらに関わる技術の基礎知識を身に付ける。
・国際的に通用する語学能力の基礎を身に付ける。
・インターネットを利用した通信や情報収集に必要な情報処理技術を身に付ける。
・与えられた課題に対して自ら解決の方法を考えて遂行する能力を身に付ける。
・自発的に未知の課題を発掘する能力を身に付ける。
・他者と協調して仕事を進めるために必要なコミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を身に付ける。
・リーダーシップを発揮して仕事を取りまとめるマネージメント能力を身に付ける。
・未解決問題に対するアプローチの方法を理解し,他人に対して結果を説明し,議論を行う素養を身に付ける。

C 態度・志向性
・地球環境問題と海洋利用のあり方を考える。
・秀でた社会性と豊かな人間性を有する技術者たることを目指す。
・技術者が社会に対して負う責任を自覚し,倫理観を身に付ける。
・自主的に継続して新しい知識を獲得する姿勢を持ち続ける。
・異文化に対する理解を深める。

学位プログラム:地球システム工学

○教育の目的
・エネルギー資源・鉱物資源の探査から開発・利用までの地下資源に関わる専門基礎知識を獲得し,かつ理解すること。
・エネルギー資源と鉱物資源の探査・開発生産・利用・循環,さらに環境修復・地殻防災・地球環境保全技術など新たな観点に立脚した価値観と技術力を身につけること。
・国際的に展開される地下資源の開発と供給,自然災害の防止技術の開発や地球環境への負荷を軽減する諸技術の開発を担う21 世紀の地球システム工学エンジニアとしての感受性を発達させること。
・地球システムに関する専門基礎知識と,様々な事象に対する理解力と説明能力を備えるとともに,地球規模での発想力と行動力を備えた人材を育成すること。

○到達目標
A 知識・理解
・工学基礎に関する基礎的内容を説明できる。
・地球システム工学の主要分野に関する専門内容を説明できる。
・エネルギー資源と鉱物資源の探査・開発生産・利用・循環,さらに環境修復・地殻防災・地球環境保全技術などの問題を理解し,説明できる。
・地球システムに関する専門基礎知識と,様々な事象に対する現象を理解し説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・数学,技術英語,情報処理,自然科学及び人文・社会科学等の基礎知識を習得し,活用できる。
・地球システム工学に関連する諸現象のメカニズムを理解し,科学的に分析できる。
・地球システム工学に関連する課題を探求し,その問題点を整理し解決する思考能力や表現力,創造力を身につける。
・地球システムエンジニアとして,論理的思考能力を基盤に技術開発および研究分野へ活用できる。

B-2 汎用的能力
・地球システム工学の持つ社会的意義の重要性をよく理解し,技術者としての正義感と責任感を身につける。
・日本語および英語による論理的な記述や口頭発表および討議のできる能力を身につける。
・実験・解析・調査・分析等の計画立案,遂行,論文・報告書へのまとめ等のプロセスを,自主的,継続的に学習できる能力を身につける。

C 態度・志向性
・一社会人として,生命の尊厳を尊び,他人を思いやる心を持つ。
・心身ともに健康で,かつ自然環境を守ることのできる豊かな人間性を養う。
・世界の異文化を理解尊重し,環境保全と人類の平和・発展に貢献できるような国際性を身につける。
・卒業生が社会に貢献してきた本コースの伝統を誇りとし,社会においてリーダーシップを取るべき自覚と能力を身につける。

エネルギー科学科
学位プログラム:エネルギー科学

○教育の目的
・エネルギー問題,環境問題など,現代社会の最重要課題の解決に携わる,主体的かつ創造的な視野と能力を有する人材を育成すること。
・個々の専門分野で高度の専門性を持ち,同時に理工系全般にわたる学問的素養を幅広く身につけた,総合的・複眼的観点から大胆に発想する想像力を備えた技術者・研究者を育成すること。

○到達目標
A 知識・理解
・古典力学,電磁気学の基礎法則より,多様な力学的現象および電磁現象を説明できる。
・物質のマクロな状態変化を熱力学,輸送論により説明できる。
・ミクロの世界の物理的および化学的現象を量子力学に基づいて説明できる。
・統計力学的手法を用いて,微視的描像から巨視的な体系の性質・挙動を説明できる。
・理工学分野の多様で複雑な現象を複数の基礎学問的見地から分析できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・数式を解析的または数値的に処理できる。
・物理,化学分野の実験装置を正しく安全に操作することができる。
・実験や計算の結果を客観的に分析し,自分の考えを正確に表現できる。
・広い基礎知識と総合的洞察力を技術開発,研究へ活用できる。

B-2 汎用的能力
・広い知識を統合的に把握する能力を身に付ける。
・自然科学の方法と論理的思考力を身に付ける。
・情報科学の基礎を活用する能力を身に付ける。
・表現能力(自分の意見を明瞭に述べる能力)とコミュニケーション能力(討論能力,他分野を理解する能力,語学)を鍛え,広く世界と交流する視点を養う。
・科学技術と社会のかかわりの問題を専門分野の学習を通して理解する能力を身に付ける。
・問題の中身を良く吟味し,それを解決するための方法を提示し,実行する能力を身に付ける。

C 態度・志向性
・自ら進んで問題に取り組む積極性を持つ。
・周りとの協力を進めながら問題解決へ努力する協調性を備える。
・問題解決にあたり様々なアプローチの可能性を考える。
・エネルギー・環境問題の解決へ自ら寄与しようとする意欲を持つ。

機械航空工学科
学位プログラム:機械工学

○教育の目的
・自然科学の基礎的な理論や概念を十分に理解したうえで,専門となる機械工学分野の知識と技能を身につけること。
・制約された条件の下で社会や自然への影響を考慮し,人類の文明生活を支える機械装置やシステムをデザインするための技術を習得すること。
・世界的価値観を有し,様々な社会のニーズに応える技術者,研究者を育成すること。

○到達目標
A 知識・理解
・物理学,数学などの自然科学分野の種々の理論や概念を説明できる。
・力学解析によって機械のメカニズムや振動・音響現象を説明できる。
・力のバランスなどを使って機械構造物や素材の変形量や破壊現象を説明できる。
・気体,液体などの流動現象や,流体エネルギーの有効利用を説明できる。
・物質の状態変化,熱と仕事の関係および熱移動現象の理論を理解し,エネルギー変換の仕組みを説明できる。
・機械要素を組み合わせたシステムを解析し,システム全体の動作を説明できる。

B 技能
B-1 専門的能力
・機械に関わる現象をモデリングし,解析できる。
・機械工学の体系的な理解の上に実際に機械を設計し,製作できる。
・コンピューターを駆使して現象解析や機械加工を効率化できる。
・実験や数値シミュレーションの結果を分析し,論理立てて自分の考えを表現できる。

B-2 汎用的能力
・科学技術社会に潜む諸問題を発見し,合理的に解決できる。
・機械工学を含めた自然科学の方法をベースにして論理的思考ができる。
・文章表現能力,口頭発表能力,及び討議力を持って広く世界と交流し,効率的に情報を発信,吸収できる。
・論理的思考を駆使して新たな科学技術を体系的に把握できる。

C 態度・志向性
・「ものづくり」を通して積極的に自分の能力を社会還元する。
・技術が社会に及ぼす影響を常に考慮し,社会に対する責任と倫理観を持つ。
・幅広く学問的知識を習得し,関わる問題に多方面から検討する意欲を持つ。
・自主的に学習を進め,かつ継続する生涯学習能力を身につける。

学位プログラム:航空宇宙工学

○教育の目的
・航空宇宙工学の基本的学識を学修させること。
・航空宇宙工学の基本的学識を総合して,統一的に機能するものにまとめ上げるために必要なシステム・インテグレーション能力を涵養させること。
・航空宇宙工学に特徴的な論理的思考を通して,問題発見・問題解決能力を身に付けさせること。
・プロジェクト遂行に必要な能力を涵養させること。
・工学が社会の役に立つために能動的に行動できる能力を発達させること。
・専門職にふさわしい,多様な職業背景に適用可能な能力を有する人材を育成すること。
・技術者・研究者に必要な一定の教養と倫理観を身に付けさせること。

○到達目標
A 知識・理解
・応用力学に必要となる数学の学識を修得する。
・応用力学に必要となる情報科学の基礎的学識を修得する。
・力学と材料力学,流体力学,熱力学などの応用力学の学識を修得し,航空機・宇宙機に関連する基礎物理現象を説明できる。
・制御工学,航空宇宙機運動学などの学識を修得し,航空機・宇宙機固有のダイナミクスを説明できる。
・航空機・宇宙機に特有の極限的な現象を理解し説明できる。
・航空機・宇宙機の設計開発に必要となる設計製図や工業材料の基礎的学識を修得する。
・計測の原理および手段など航空宇宙工学に関わる実験科学の基礎的学識を修得する。

B 技能
B-1 専門的能力
・航空宇宙工学に関わる応用力学問題を適切にモデル化し,解析的または数値的に処理できる。
・航空宇宙工学に関わる基礎的な実験器具・装置を操作することができる。
・実験や計算の結果を分析し,正しく自分の考察をプレゼンテーションできる。
・航空宇宙工学の論理的思考能力を基盤に航空機・宇宙機の研究・開発へ活用できる。
・総合工学・システム工学の学修を通して,システムを適正に機能させるために複数のシステム要素を統合する能力を身に付ける。

B-2 汎用的能力
・知識を統合的に把握する能力を身に付ける。
・工学の基礎となる物理学などの自然科学の方法と論理的思考力を身に付ける。
・航空宇宙工学の専門分野の内容の深い理解と,学問固有の思考を獲得する。
・情報科学の基礎を活用する能力を身に付ける。
・表現能力 (自分の意見を明瞭に述べる能力) とコミュニケーション能力 (討論能力,他分野を理解する能力,語学) を鍛え,広く世界と交流する視点を養う。
・科学と社会のかかわりの問題を専門分野の学習を通して理解する能力を身に付ける。
・問題の本質を見抜き,問題の中身を良く吟味し,それを解決するための方法を提示し,実行する問題発見・問題解決能力を身に付ける。
・要素のみでなく全体を判断できるシステムエンジニアリングの手法を取得する。
・設計開発に必要な基礎的学識を活用する能力を身に付ける。
・人文・社会科学等の基礎知識を身に付ける。

C 態度・志向性
・航空機・宇宙機の運用領域拡大によって生ずる未開拓の技術課題や学問領域に積極的に挑む意欲を持つ。
・周りとの協力を進めながら問題解決へ努力する協調性を備える。
・問題解決にあたり様々なアプローチの可能性を考える。
・航空宇宙工学の発展へ自ら寄与しようとする意欲を持つ。
・航空宇宙工学のみならず広く自然科学分野についても興味を持つ。
・最先端分野の研究・技術開発に必須の国際性を向上させることに強い意欲を持つ。
・技術者が社会に対して負う責任を自覚し,倫理観を身に付ける。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)

工学は,物理学や化学などの基礎科学分野における原理と法則をもとに人類文明の持続的発展を恒久的に探究する学問であります。工学部においては,エネルギー・資源・物質・環境・システムに関する工学の基礎知識と様々な事象に対する理解力と説明能力に加えて,幅広い教養と倫理観及び国際的視野を併せ持ち,「人類文明の持続的発展」を究極の基本理念としながら,工業・科学技術を先導し,産業・研究・教育・行政などの分野で社会に貢献できる技術者・研究者などの人材育成を目的としています。

そのため本学部の教育カリキュラムの実践に当たっては,工学と科学技術の将来展開と社会のニーズを意識しつつ,即時的にそれらの要請に対応できるカリキュラムを検討する組織を設け,常に,最新かつ最先端なものとなるように配慮しています。

各学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)

建築学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)

建築学は,建築文化を歴史的に顧みながら人間の多様な生活に密着した空間を作り出す学問分野であり,本学科は,建築の計画理論と設計方法,環境技術,構造技術そして材料と施工技術など,多様な要素を総合する能力と芸術的感覚を有する人材の育成を目的としています。
工学的技術や建築文化についての幅広い知識と技術を修得して,卒業後に建築士などの資格の取得や,国際社会の第一線で活躍する建築家,建築技術者および研究者を養成するために,本学科の教育カリキュラムは,建築学に関わる諸知識を体系的・理論的に学ぶための講義科目,具体的なデザイン手法を習得するための設計演習科目,そして専門的知識を体得するための演習・実験科目などをバランス良く配置しています。このカリキュラムを実践するために,本学科の講義科目は,専門的知識を習得するために教員が主にひとりで解説する講義と多角的な理解を深めることを目的に複数の教員によるオムニバス講義とで構成されています。さらに設計テーマごとに複数の教員によるスタジオ形式の演習指導を通してデザイン能力とともにコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養うための設計演習科目と,実験実習やフィールドワークを通して知識や技術の応用能力を養う演習・実験科目を用意しています。

電気情報工学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)

電気情報工学は,電気エネルギーの利用と,電子としての高速性,微小性を生かした制御,通信,計算および情報蓄積・検索などの情報に関する科学的原理を幅広く探究する学問であります。本学科では,その原理を理解し,これを応用して電気・情報の広い分野で新しい技術を開拓できる能力を有して発展させることができる技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
そのため本学科では,電気情報工学の分野が広いこと,そして,その分野の広がりと教育の深さの兼ね合いが重要となることから,次のような方針を立てて,教育プログラムを実践しています。教育プログラムの特徴としては、人材育成目標を達成するための教育課程系統図を作成したうえで,現在、電気電子、電子通信、計算機工学の3つのコースを設定して学生の希望と成績を基に配属し,コースにおける重要度の高い必修科目とそれ以外の選択科目との履修させる方法を取っています。ついで,教育体制としては,教育効果を高めるために、重要度の高い科目については、少人数の並行講義を行っています。そして,学力が一定の条件に達した学生には、一年間の課題研究を課して学生の動機付けを高めなどの方策を取っています。

物質科学工学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)
化学プロセス・生命工学コース

物質科学工学は,社会生活の持続的発展を可能とするために,優れた物質・材料の創出と活用技術の革新をめざす学問であります。本学科化学プロセス・生命工学コースでは,環境・エネルギー,新規機能性材料,バイオテクノロジー・高度先進医療,生産プロセスに関する専門知識を教育研究し、地球環境との調和と人類の福祉に貢献できる研究者・技術者などの人材育成を目的としています。
そのため本コースでは,物理化学、反応工学、生物化学工学、物質移動工学、伝熱工学、流体工学、装置設計学、プロセスシステム工学で構成される化学工学を基礎として、環境・エネルギー、新規機能性材料、バイオテクノロジー・高度先進医療、生産プロセスに関する専門知識を学びます。これらの学習を通じて、新規材料の創出や新規生産プロセスの開発、環境との調和や人類の福祉に貢献するシステムの開発を担う技術者・研究者・教育者の養成を目指した教育と研究を展開していきます。さらには、工学技術者・研究者として必要な総合的基礎能力、問題解決能力、コミュニケーション能力をはじめ、技術者倫理、工業マネージメントなど科学技術の国際化に対応できる能力を身につけるような教育を行います。

応用化学コース

物質科学工学は,社会生活の持続的発展を可能とするために,優れた物質・材料の創出と活用技術の革新をめざす学問であります。本学科応用化学コースでは,種々の物質・材料製造に関わる物理的,化学的,反応工学的原理に基礎を置き,新しい特性を持つ素材の創成,新材料の特性の制御と評価,高効率で環境に調和したプロセスの開発・設計などを含めた,物質工学に貢献する研究者・技術者・教育者などの人材育成を目的としています。
そのため本コースでは,まず,低年次に化学の基礎をしっかり身につけるようなカリキュラム編成をとっています。具体的には,化学産業の基礎となる有機化学,無機化学、物理化学を履修し,さらに高分子化学,分析化学,量子化学,錯体化学などの重要科目を履修します。一方,高年次では,生体高分子,分子組織学,酵素機能化学など専門性の高い科目を選択科目として配置しています。また,国際性を身につけるために科学英語などの講義も実施します。さらに,工学技術者・研究者として必要な問題解決能力、コミュニケーション能力の向上を卒業研究で図るとともに、技術者倫理、工業マネージメントなどによって,化学者としての総合的な素養を高めるための教育を行います。特に本コースでは,化学者として重要な化学物質の取り扱いや危険性を安全学の講義を通して学びます。3年次終了時にすべての開講単位を取得し,特に優れた成績を収めた学生には,大学院受験(飛び級)の資格を与えています。

材料科学工学コース

物質科学工学は,社会生活の持続的発展を可能とするために,優れた物質・材料の創出と活用技術の革新をめざす学問であります。本学科材料化学工学コースでは,生活の基盤をなす材料の物性を原子・分子のレベルで理解・制御し,物質に関する科学技術の新領域を創出し,地球環境との調和ならびに豊かな物質社会と人類の福祉に貢献できる研究者・技術者などの人材育成を目的としています。
そのため本コースでは,物質の解明を主題とするマテリアルサイエンスの基礎を充分に身につけるとともに関連する応用物理学,化学工学,機械工学,電子量子工学,情報工学など幅広い分野の知識が修得できるようにカリキュラムを編成しています。材料の特性を電子,原子,結晶レベルで理解するための超微細領域に関する固体物性学,結晶構造組織学,固相変態論,材料強度物性,デバイス物理学,セラミックス材料学から,材料を実際に生産するマクロな過程に関する材料反応工学,凝固学,金属製錬学まで幅広く科目を履修します。また,世界最高の分解能を持つ最新の超高分解能電子顕微鏡を用いた研究や計算機シミュレーションによる材料解析などに関する教育も取り入れています。さらには,工学技術者・研究者として必要な創造性,問題解決能力,プレゼンテーション能力をはじめ,技術者倫理,工業マネージメントなどの能力を身につける教育を行います。

地球環境工学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)
建設都市工学コース

建設都市工学は,美しく豊かな地域づくり,自然環境や歴史・文化などの環境の保全・再生,資源の再利用,市民生活に不可欠な社会基盤の整備や維持管理,自然災害の防止などに必要な技術を学ぶ学問です。本コースでは,教育プログラムの学習・教育目標を次のように設定しています。

(1)地球環境および人間に対する広い教養と倫理観に裏づけられた優れた人格の形成
人文科学,社会科学,自然科学,外国語を履修することで深い教養と思考力を身につけると同時に,技術と社会・自然との係わり,技術者の社会的役割と責任,国際社会における技術者の役割について理解する。

(2)グローバル化した社会に対応できる自立した技術者に必要な素養の育成
グローバル化した情報化社会に対応できる語学力や情報収集の能力を身につけ,技術者の倫理規定について理解するとともに,数学,自然科学,情報処理技術などの工学基礎についての知識と応用力を身につける。

(3)建設技術者として幅広い職種に対応できる高度な専門学力の修得
建設技術者として必要となる基礎工学だけでなく,建設都市工学の主要6分野の専門科目に関する基礎知識を修得し,専門知識と技術を駆使して問題を発見しそれを解決できる能力を身につける。

(4)与えられた制約の下で計画的かつ効率的に実務を遂行できるマネジメント能力の育成 
種々の作業を計画的かつ効率的に遂行し,期限内に作業を完了するに必要なマネジメント能力を身につける。

(5)国内的にも国際的にも通用するグローバルなコミュニケーション能力の育成
論文や報告書を日本語を用いて論理的に記述・発表し,討議できるプレゼンテーション能力を培うとともに,専門分野に関して英語による読み・書き・話すための基礎能力を身につける。

船舶海洋システム工学コース

地球環境工学は,建設都市工学・船舶海洋システム工学・地球システム工学などの学問領域で構成され,持続可能な社会と産業活動の基盤となるエネルギー資源の探査・開発生産・利用・循環と環境保全技術から,海洋のもつ社会的・経済的に有用な様々な機能の活用技術,さらには都市問題から環境問題に至る社会基盤システムの構築まで幅広く総合的に扱う学問であります。本学科船舶海洋システム工学コースでは,世界の造船技術の継承発展を図るとともに、海洋利用産業の新しい時代を担い得る広い視野をもった研究者と技術者などの人材育成を目的としています。
そのため本コースのカリキュラムは、幅広い科目から構成されています。特に必要な科目は数学・力学・製図の3本柱ですが、船舶海洋システム工学に関連する範囲は極めて広いので、低学年においては工学の基礎としての物理学・化学などの自然科学および海外文献の理解と国際交流のために語学の履修が必要です。さらに、船舶や海洋構造物の設計・建造のためには、全体的な視野に立ち物事をまとめ上げる能力が要求されます。したがって、本コースでは構造、流体、熱、材料、制御などの工学をしっかりと学び、それと同時に巨大な船や海洋構造物を実際に設計・建造するためのシステム工学を身につけられるようなカリキュラムが編成されています。また、船や海洋構造物の計画・設計、生産管理にはコンピュータが全面的に利用されていますので、プログラミング言語、数値解析、シミュレーションに関する教育も取り入れられています。

地球システム工学コース

地球環境工学は,建設都市工学・船舶海洋システム工学・地球システム工学などの学問領域で構成され,持続可能な社会と産業活動の基盤となるエネルギー資源の探査・開発生産・利用・循環と環境保全技術から,海洋のもつ社会的・経済的に有用な様々な機能の活用技術,さらには都市問題から環境問題に至る社会基盤システムの構築まで幅広く総合的に扱う学問であります。本学科地球システム工学コースでは,特にエネルギー資源の探査・開発生産・利用・循環と環境保全技術等の科学技術に関する専門基礎知識と,様々な事象に対する理解力と説明能力を教授育成するとともに,地球規模での発想力と行動力を備えた技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
そのため本コースでは,教育プログラムの学習・教育目標を次のように設定しています。

(1)人間性の育成:技術者・研究者である前に一社会人として,人間性豊かな人材を育成する。

(2)技術者倫理:地球的規模での資源・環境・防災問題の社会的意義とその重要性をよく理解し,技術者・研究者としての正義感と責任感を身につける。

(3)工学的基礎学力:技術者・研究者として多面的に物事を思考する能力を養うために、数学、技術英語、情報処理、自然科学及び人文・社会科学等の基礎知識を習得し,幅広い知識と総合的な素養を身につける。

(4)専門基礎学力・専門応用学力:工学基礎及び地球システム工学に関する基礎的専門知識を習得し、地球システム工学の技術者・研究者として必要な基礎能力を身につける。また、地球システム工学に関する専門知識・技術を習得し、地球システム工学の技術者・研究者として社会貢献の責務を遂行するために必要な能力、大学院においてさらに高度な専門知識を習得するために必要な能力を身につける。

(5)課題探求・解決能力: 地球システムのメカニズムを理解し,科学的に分析する能力を養うと共に,課題を探求し,その問題点を解決する思考能力や創造性を身につける。

(6)コミュニケーション能力:日本語および英語による論理的な記述や口頭発表および討議のできる能力を育成する。

(7)持続学習能力:卒業研究や実験・解析・調査・分析等の計画立案,遂行,論文・報告書へのまとめ等,一連のプロセスを,自主的,継続的に学習できる能力を身につける。

(8)マネージメント能力:同上の一連のプロセスを,専門知識・技術を総動員して遂行するマネージメント能力を身につける。

(9)国際性:アジアをはじめ世界の異文化を理解尊重し,地球的視点にたって,地球システムに関する開発,環境保全と人類の平和・発展に貢献できるような国際性を身につける。

(10)リーダーシップ:わが国の発展に貢献してきた本コースの伝統を誇りとし,今後も社会においてリーダーシップを取るべき自覚と能力を身につける。

エネルギー科学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)

エネルギー科学は,既往の理工系の学問にとどまらず,近代文明の前途に少なからぬ不安の影を落としつつあるエネルギー・環境問題といった“課題名”を含意した学問である。本学科では,エネルギー・環境問題の解決に携わる気鋭をもち,科学技術力とともに未来社会を展望する構想力を有して人類社会の調和ある発展に貢献する技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
そのため本学科では、つぎの方針で教育カリキュラムを構成している。

(1)機械系、電気系、化学系、材料系、原子力系、環境科学系それぞれの分野の基盤をなす基礎科目を、略式でない本格形式で総て教授する。

(2)方針(1)と並行して、各学生が自主的に自分の“重点分野(得意分野)”を選択するためのエネルギー・環境導入科目群を設定する。

(3)方針(1)および(2)の帰結として、各分野で伝統的に必要と看做されてきた、例えば生産活動に直結する、より応用的・実践的色彩の強い学科目は大胆に削減する。個人のキャリア中でいずれ生ずるそれらの必要性には各自の自助努力で対応することになるが、それを可能にすべく(1)の基礎科目群の教育は十分な密度で行う。

(4)1年半の基礎教育期間後、学生を、希望に応じて3つのカリキュラムコースに分属させて、学生個々の重点分野の自律的形成を促す。3コースはそれぞれ、(a)原子核工学、応用物理学を基礎に原子・量子レベルの物理現象の工学応用を目指すエネルギー量子理工学コース、(b)化学、固体物理学を基礎にエネルギー・環境関連の物質・材料に関する学理を学ぶエネルギー物質工学コース、(c)機械工学、原子核工学、電気工学を基礎にエネルギーシステム開発や環境科学を担当するエネルギーシステム工学コース、である。各コース間の境界は緩やかに設定して分野選択の柔軟性を担保する。

(5)4年生の卒業研究において、エネルギー・環境関連の具体的な課題に取り組む。すなわち、大局の方針として、修学の前半を工学基礎の“広く深い”学習に充て、後半ではカリキュラムコース、卒業研究テーマ(研究室)、さらには進学大学院の各段階の選択を通じて、自らの重点分野を徐々に絞り込むように学生を誘導する。

(6)副次効果として、高校段階で漠然と「理系志向だが理系のどの方面に進むか決め兼ねている」という学生も安心して入学できる。

機械航空工学科のカリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)
機械工学コース

機械航空工学は,機械工学と航空宇宙工学などの学問領域から構成され,物理・数学などの基礎科学分野で得られた種々の原理・法則を基礎概念として,コストと効率を十分に意識しつつ可能な限り合理的な「ものづくり」を通して人間生活を豊かにするための総合的な学問であります。本学科機械工学コースでは,自然法則の基礎理論を理解し,社会のニーズに応え,制約された条件下で社会や自然への影響を常に考慮しつつもの作りを行う能力と,文化の枠を越えた世界的な価値観を有する創造性豊かな技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
あらゆる「ものづくり」を目指す機械技術者や研究者は、機械工学の基礎的科目を修得し、基礎学力や創造性・応用力を身につけることが必要となります。そのため本コースでは,機械のメカニズムや振動・音響などの動力学的解析に関わる機械力学や機械振動学、機械構造物や素材の変形、強度および破壊に関わる材料力学、気体や液体などの流動現象や流体エネルギーの有効利用に関わる流体工学、および資源エネルギーからの動力発生・変換と利用に関わる熱力学や伝熱学・燃焼学・内燃工学,実際に機械装置・機器を創造するための設計工学、切削・研削・研磨加工や塑性加工などの機械製作技術、機械システムの制御・数理化技術のほかに、これらに共通なコンピュータを用いた計算法やシミュレーションなどに関するカリキュラムを設定しています。さらに本コースでは,機械工学の基礎・基盤となるカリキュラムに重点を置くとともに、設計製図、実験、実習を通して知識の体系化を図り、さらには大学院連携科目および産業界から招いた講師による特別講義を通して機械工学における先端技術への導入教育を行います。また、創造設計と卒業研究を通して問題解決能力および問題発見能力の育成も行います。

航空宇宙工学コース

機械航空工学は、機械工学と航空宇宙工学などの学問領域から構成され、物理・数学などの基礎科学分野で得られた種々の原理・法則を基礎概念として、コストと効率を十分に意識しつつ可能な限り合理的な「ものづくり」を通して人間生活を豊かにするための総合的な学問です。特に、航空宇宙工学は、最先端かつ極限技術を取り扱い、あらゆる基礎工学の粋を結晶させた総合学問として、国際的な視野のもとに人類の可能性と夢を限りなく追求する学問であり、航空宇宙分野にとどまらない広い応用範囲を持つという特色があります。本学科航空宇宙工学コースの教育目標は、力学を基礎とした工学理論や、航空宇宙機開発特有のシステム工学に関連する基礎学問を修得し、航空宇宙機の運用環境拡大によって生ずる課題を発見・解決する能力および幅広い教養と総合性、国際性を身に付けた技術者・研究者などの人材を育成することです。
そのため本コースでは、次のようなカリキュラムポリシーを設定しています。

・幅広い教養と総合性を身に付けるために、全学教育科目や広範な専攻教育科目を教授する。

・1年次から開講する低年次専攻教育科目により航空宇宙工学の専門基礎教育を早期に実施する。

・自然科学の現象や理論に関する基礎知識の教育はもとより、航空宇宙機の設計開発に不可欠な情報処理能力、外国語によるコミュニケーション能力を育成する。

・学年進行とともに深化する学科目の履修を通して、より精細な数理モデルを構築して現象を演繹する能力を開発する。

・工学の諸分野の技術と学問を合理的に総合する教育研究を実施する。

・未知の可能性を秘めた技術課題の発見とその解決を通して、新たな学問領域の開拓に必要となる能力を涵養する。

・成績優秀な学生には博士前期課程への進学を支援する。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

工学は,物理学や化学などの基礎科学分野における原理と法則をもとに人類文明の持続的発展を恒久的に探究する学問であります。工学部においては,エネルギー・資源・物質・環境・システムに関する工学の基礎知識と様々な事象に対する理解力と説明能力に加えて,幅広い教養と倫理観及び国際的視野を併せ持ち,「人類文明の持続的発展」を究極の基本理念としながら,工業・科学技術を先導し,産業・研究・教育・行政などの分野で社会に貢献できる技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
そのため本学部では,国内のみならずグローバルな視点から工学・科学技術の様々な分野で,究極の基本理念とする「人類文明の持続的発展」に貢献したいという強い意欲と適性を持った学生を受け入れます。

各学科のアドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)

建築学科

本学科の教育目的である「建築文化を歴史的に顧みながら人間の多様な生活に密着した空間を作り出すための,多様な要素を総合する能力と芸術的感覚を有する人材の養成」を実現するため,以下のアドミッションポリシーのもとで,修学を目指す入学者を受け入れている。
そのため本学科での修学を目指す学生には,次のことを期待致します。

・工学的なテクノロジーから社会的・文化的問題に取り組むソフト・サイエンスに至る幅広い関心と文理両面の基礎的学力を有すること。

・生活空間を取り巻く課題のより良い解決に向け,自ら問題を発見しようとする探究心とその解決を図るための豊かな想像力を有すること。

・建築学分野の専門家を目指し,高度な理解力と問題解決能力を身につける努力を持続できるとともに,積極的に学習を進める意欲があること。

電気情報工学科

電気情報工学は,電気エネルギーの利用と,電子としての高速性,微小性を生かした制御,通信,計算および情報蓄積・検索などの情報に関する科学的原理を幅広く探究する学問であります。本学科では,その原理を理解し,これを応用して電気・情報の広い分野で新しい技術を開拓できる能力を有して発展させることができる技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
そのため本学科が求める学生像として,次のことが挙げられます。

・ 社会人としての教養を高めるとともに,研究開発分野において指導的立場を取ることを望む学生。

・ 工学における新しい課題を発掘し,これを解決することを喜びとする感性を有する学生。

・ 電気情報工学について,専門能力を身につけることを希望する学生。

物質科学工学科

物質科学工学は,社会生活の持続的発展を可能とするために,優れた物質・材料の創出と活用技術の革新をめざす学問であります。本学科では,生活の基盤をなす材料の物性を原子・分子のレベルで理解・制御し,物質に関する技術と論理・知識・方法および高効率で環境調和型プロセスの開発・設計などを教育研究し,地球環境との調和と人類の福祉に貢献できる研究者・技術者などの人材育成を目的としています。
そのため本学科での修学をめざす学生には,次のことが期待されます。

・積極的に学習を進めることができる意欲,自主性があること。

・技術者・研究者に必要な一定の教養・倫理観を身につけていること。

・国際化社会に対応するために必要な語学力を身につけようとする意欲があること。

地球環境工学科

地球環境工学は,地球環境に対する幅広い知識と高度な専門知識を必用とする学問領域です。しかも,これらの技術を使いさまざまな問題の解決にあたらねばなりません。したがって,地球環境工学を志す学生は,数学・物理・化学・外国語の基礎知識を確実に習得したうえで,地球環境に対する高い問題意識と幅広い知識欲そして社会に対する責任感が求められます。地球環境工学科では,以上のような情熱のある学生を求めています。
地球環境工学は,建設都市工学・船舶海洋システム工学・地球システム工学などの学問領域で構成され,持続可能な社会と産業活動の基盤となるエネルギー資源の探査・開発生産・利用・循環と環境保全技術から,海洋のもつ社会的・経済的に有用な様々な機能の活用技術,さらには都市問題から環境問題に至る社会基盤システムの構築まで幅広く総合的に扱う学問であります。本学科では,地球環境とそれに関連する様々なシステムに関する幅広い専門基礎知識と技術を備え,かつ柔軟な応用力や実行力を身につけた人間性,国際性豊かな技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
そのため本学科では,次のような情熱のある学生を求めています。

・数学,物理,化学,外国語の基礎知識を確実に習得していること。

・地球環境に対する高い問題意識と幅広い知識欲そして社会に対する責任感を持っていること。

エネルギー科学科

エネルギー科学は,既存エネルギーシステムの高度化・高効率化,安全且つ豊富な新エネルギー源の開発,それらを支える新素材・機能材料の開発、エネルギー・物質の大量消費がもたらす固・気・液各相の廃棄物の処理・管理,同じくその大量消費が住居・都市空間から大気・海洋に至る様々な規模の環境系に及ぼす影響の評価と制御など,多岐に亙る具体的諸課題への取り組みにより,エネルギー・環境問題の解決を目指す学問です。しかし,本学科において用いる“道具類”は,数学,物理,化学ほか中等教育における基本学科目の延長線上にあって,特殊なものがあるわけではありません。従って,本学科では次のような学生を求めています。

・高等学校の普通の学科目を普通に,但し他よりは少し熱心に学んできたと自負する学生。

・“人間の奥行き”を重視して,国語,外国語,社会科学など文化諸科目の修得にも等しく情熱を有する学生。

機械航空工学科

機械航空工学は,機械工学と航空宇宙工学などの学問領域から構成され,物理・数学などの基礎科学分野で得られた種々の原理・法則を基礎概念として,コストと効率を十分に意識しつつ可能な限り合理的な「ものづくり」を通して人間生活を豊かにするための総合的な学問です。本学科では,自然法則の基礎的な理論や概念を十分に理解し,社会のニーズに応えるとともに,制約された条件下で社会や自然環境への影響を常に考慮しつつ「ものづくり」を行う能力および幅広い教養と総合性,国際性を身に付けた技術者・研究者などの人材育成を目的としています。
そのため本学科への入学を目指す人には,次のことが期待されます。

・本学科の教育課程を履修することができる基礎的学力を有すること。

・人類の文明生活を支える「ものづくり」の技術に興味があること。

・常に自らを向上させようとする意欲があること。

・「ものづくり」に必要な基礎知識の習得と,社会のニーズに応えることができる広い応用力・創造力・国際性を獲得するために努力を惜しまないこと。