最先端の知識と技術を結集し、空と宇宙のフロンティアを切り拓く夢へ踏み出す第一歩
日本の航空宇宙開発は近年急速に進展しており、はやぶさ1・2号機による小惑星探査は記憶に新しく、次期基幹ロケットH3、月や火星を目指す深宇宙ミッションも進行しています。また、超音速旅客機や電動航空機といった次世代モビリティの開発も活発に進められています。
空を飛び宇宙を切り拓くには、正確な法則と現象の理解、先進的な技術に基づく緻密な設計・製造・運用が必要です。航空宇宙工学は、様々な領域の原理を探求し、最先端の技術と英知を結集することにより、空と宇宙をより安全・身近にし、活用・開拓することを目指す学問分野です。航空宇宙工学科は、航空機や宇宙機の開発に不可欠である、基礎知識と応用的アプローチ、実践的スキルを身につけ、総合的な視点と考え方を育むためのカリキュラムを備えた学科です。
本学科は、日本人初の国際宇宙ステーション船長となった宇宙飛行士の若田光一さんをはじめ、宇宙開発や航空産業の第一線で活躍する人材を数多く輩出しています。また、JAXAや企業、海外との共同研究も盛んに行っており、研究者・技術者としての道を踏み出すには最適の場所です。皆さんも航空宇宙工学科で学び、空や宇宙の夢を追求し、現実に変えてみませんか?
Q1 あなたが九州大学工学部および在籍している学科を選んだ理由を教えてください。
高校時代、数学や物理の勉強に熱中する中、幼いころに持っていた航空機や宇宙機への憧れが再燃しました。数学や物理を用いて航空宇宙機について究める航空宇宙工学は、私にとって理想的な学問分野だと考えました。
Q2 あなたが在籍している学科について、どのような点に魅力を感じていますか?
研究分野の充実度です。大学で学ぶと興味の方向が変わることがしばしばありますが、九大の航空宇宙工学科は研究分野に偏りがないため、自分に合った研究を選ぶことが容易です。
Q3 あなたが所属する研究室で行っている研究内容について高校生にわかるように教えてください。
研究室(教授)名:誘導・制御工学研究室(外本 伸二 教授・坂東 麻衣 教授)
研究内容:ティルトローター型航空機を対象に、機体の形状や機体運動の制御について研究しています。ティルトローター型の航空機は、固定翼機の高効率かつ高速な飛行と回転翼機の垂直離着陸性能を両立するため、次世代の空モビリティとして活躍することが期待されています。その一方、従来機では遷移モードにおける空気力が複雑で機体の制御が難しいという課題があり、実用化は限定的です。本研究では、利点を損なうことなく課題を克服できるような機体形状をシミュレーションにより特定したうえで、その有用性を実証するために小型の機体を用いた飛行試験に取り組んでいます。
Q4 将来の夢を教えてください。
宇宙飛行士として有人宇宙開発の舞台で活躍することです。