材料工学専攻

教育目標

高温冶金反応の速度論解析

高温冶金反応の速度論解析

材料工学は,物質を構成する原子や電子の微視的な原理を科学的に理解し,物質・材料の組織構造を設計することで工業製品の構造や機能、特性向上させ,社会に貢献する学問です。材料工学専攻では,学士課程で修得した原料の精製から製造プロセスと材料特性までの材料工学の基礎知識を基に,新しい視点から課題を解決させ,より細分化・高度化した専門知識とより実践的な実験技術や最先端の技術開発を習得させ,環境の変化に対応した創造性豊かな研究者・技術者を育成することを教育の目標として,以下のカリキュラムポリシーを定めています。

 

修士課程

  • 工学部材料工学科の専攻教育から接続するシームレスな6年一貫型カリキュラムで教育を行う
  • 目的から遡ってユーザーが求めるニーズを理解して,何を学ぶべきかを思考しながら履修するアクティブラーニングの要素を持つ目的指向型の教育を行う
  • 4つの科目で構成される。

    (1)高等専門科目
    学士課程の基礎知識を基に,原料の精製から最終製品の組織制御と特性評価、新材料の創製とそのプロセス開発など、細分化された専門的な領域を学ぶ

    (2)先端科目
    材料の物性を発現する概念と原理を深く理解し,材料工学に関する幅広い知識と最新技術を学ぶ

    (3)能力開発特別科目
    企業と有機的に連携して,最終製品の組織制御と特性評価,新材料の創製とそのプロセス開発など,社会のニーズを積極的に収集する

    (4)異分野科目
    視野を広げ,材料を基盤とした工学全般の俯瞰力を身に付ける

 

(上)極低温における力学特性解析 (下)セラミックス結晶の育成

(上)極低温における力学特性解析,
(下)セラミックス結晶の育成

博士課程

  • 材料工学に関する特定分野で,高い独創性を持つ研究能力を備える
  • 国内外の研究者らとの共同研究に積極的に携わり,研究者や技術者らとの交流を通して,世界レベルの研究遂行能力を身に付ける
  • 2つの科目で構成される。

    (1)講究科目
    修士課程で培った専門的・学術的な基礎や実践力を高度に発展させながら,分野横断的な最先端研究の情報を収集して研究課題を自ら設定させ,更なる専門的知識を深める

    (2)博士共通科目
    国内外の研究者と幅広く共同研究を行う経験を通じて,高いコミュニケーション力とにより同分野の研究者や技術者をリードできるスキルを習得する

アドミッションポリシー

材料工学では,金属・セラミックス・半導体等の無機物質科学に関する基礎的な学問を礎に,社会環境を支える材料工学技術に関する学術の成果を修得し,広い視野で活躍する研究者・技術者として成長できる人材を求めています。

  • 学部における基礎科目の履修を通して獲得される材料工学に関する知識・技能,加えて,材料工学を支える基礎学問を習得していること
  • 未来社会を支える基盤となる優れた素材の創生と評価,高効率で環境に調和したプロセスの開発設計などを目指す意欲があること
  • エネルギー・環境問題の改善,高度な医療と情報化に基づく材料ナノテクノロジーの推進に指導的役割を果たす意欲があること
  • 無機,金属,半導体材料を創製し,それらの物理的,化学的,力学的特性をナノ領域(電子論,量子論)からマクロ領域(力学,熱学,統計力学,溶液論)にわたって体系的かつ定量的に理解する意欲があること
  • 科学現象を多面的に考え,自分の言葉で人に伝える資質,広く応用力・創造力・国際性を獲得するために努力を惜しまない姿勢を持っていること
  • 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度,異なる考えに共感する寛容性,常に自らを向上させようとする意欲があること

カリキュラムポリシー

専攻の概要

材料工学専攻は,物質を構成する原子や電子の微視的な振る舞いの理解から,材料の創生プロセス制御から特性発現を支配する巨視的な概念・原理までを教育し,細分化・高度化した材料工学に関する専門的な知識を有するとともに,工学全体に関わる技術の現状を幅広く理解して,持続可能な社会の発展を念頭に材料工学的観点から諸問題を解決できる創造性豊かな研究者・技術者を育成する専攻です。

冶金物理化学講座 材料の塑性変形,融体加工,材料複合などの加工プロセスの原理と加工プロセスによる特性の制御と評価に関する総合的教育と研究を行う。さらに各種相変態あるいは処理により材料の組織を制御し,最適特性を発現させるための原理に関する教育と研究を行う。
構造用金属科学講座 材料の塑性変形,融体加工,材料複合などの加工プロセスの原理と加工プロセスによる特性の制御と評価に関する総合的教育と研究を行う。さらに各種相変態あるいは処理により材料の組織を制御し,最適特性を発現させるための原理に関する教育と研究を行う。
機能材料科学講座 原子・分子操作,表面反応制御,結晶欠陥制御による高機能半導体,金属,セラミックス材料及び先端的薄膜材料等の作製と物性の評価,および極微小領域の組織解析,さらに,環境に調和した新機能材料の設計と評価に関する教育と研究を行う。

 

(左)熱を電力に変換できる半導体単結晶作製,(右)燃料電池試料の取り付け

(左)熱を電力に変換できる半導体単結晶作製,(右)燃料電池試料の取り付け

教育・研究分野

冶金物理化学講座

  • 反応制御学研究室
  • 材料電気化学研究室
  • 融体物理化学研究室

構造用金属科学講座

  • 材料複合工学研究室
  • 構造材料工学研究室
  • 結晶塑性学研究室

機能材料科学講座

  • ナノ材料組織解析学研究室
  • 先端機能材料工学研究室
  • 粉体・粉末冶金工学研究室
  • 半導体工学研究室
  • エネルギー材料工学研究室
  • 薄膜工学研究室