電気情報工学科[I群]

論理と物理を基に、賢さ、快適さ、速さ、強さ、安全安心を創る技術者と研究者の入口

電気情報工学科スマートフォンで美しい写真を撮ることができます。これは、画像データを処理するソフトウェアと、レンズで捉えた光をデータに変換するハードウェアとの連携で実現しています。このように電気情報工学分野はソフトウェア・論理とハードウェア・物理が密接に連携して常に発展を続けています。

Cyber Physical Systemは、現実であるフィジカルシステムからデータを取得し、コンピュータ上のサイバーシステムで処理・解析・判断を行い、その結果を現実世界に戻すことにより、私たちの生活や社会活動をより効果的で効率がよいものにし、新しい価値を創り出します。ここで必要となる、測りたい量をデータに変換するセンサ、データを伝送する通信、大量のデータを解析するデータサイエンス、解析結果に基づいて判断を下す意思決定、決定を現実化する制御、これらの装置類へのエネルギー供給はすべて電気情報工学分野に含まれます。電気情報工学は、私たちの生活や社会活動に、賢さ、快適さ、速さ、強さ、安全安心をもたらすことに大いに貢献しています。

電気情報工学科電気情報工学科では、数学、プログラミング、論理回路、電気回路、電磁気学などの基礎を出発点として、計算機工学、電子通信工学、電気電子工学の3コースそれぞれに合った比重で、電気情報工学分野の論理と物理の両方を学びます。

先輩インタビュー

2024年

システム情報科学府電気電子工学専攻
修士2年

中野 基貴 さん

高蔵寺高校(愛知県)出身

Q1 あなたが九州大学工学部および在籍している学科を選んだ理由を教えてください。

地元にリニアが通るということで、超伝導技術に少し興味を持ったことが電気系の学科を選んだきっかけです。また、どちらかというと基礎研究側よりも応用側に興味があったため、工学部の電気情報工学科を選びました。

Q2 あなたが在籍している学科について、どのような点に魅力を感じていますか?

電気電子工学課程では、電磁気や電気回路をはじめとした、電気工学の中心となる部分を深く学んでいくことができます。最近では、電気自動車など色々なものの電動化が進んでおり、今まで以上に日常生活に欠かせない分野になってきています。そういった分野を、基礎から専門的なところまで学習できる点が魅力だと思います。

Q3 あなたが所属する研究室で行っている研究内容について高校生にわかるように教えてください。

研究室(教授)名:超伝導工学研究室(岩熊成卓 教授)
研究内容:私が所属する研究室では、超伝導技術を用いた電動航空機の実現に向け、主に超伝導機器や超伝導線材などに関する研究を行っています。電気抵抗がほぼゼロで大電流を流すことができるといった超伝導の特性を活かし、CO2を排出しない推進システムの実現を目指しています。班によってモーターや変圧器など、研究対象は様々ですが、いずれにしても、超伝導技術に深く関わっていけるのが面白いところだと思います。

Q4 将来の夢を教えてください。

昔から鉄道が好きだったこともあり、学んできた知識を活かして何かしらの形で鉄道事業に携わりたいと考えています。