概要 九州大学からルンド大学へ ルンド大学から九州大学へ ルンド大学紹介 お問い合わせ先
ルンド大学と九州大学は2010年よりダブルディグリーの協定を結んでいます。九大とルンド大の大学院に通算3年間在籍することにより、両大学から修士号を取得することが可能です。二つの異なる国の大学の修士号を取得するだけでなく、北欧スウェーデン(九州大学学生)あるいは極東アジア日本(ルンド大学学生)という異なる文化圏で高等教育を受けることで、これからの国際舞台で活躍できる高度な能力を備えた人材を育成することを目指しています。
ルンド大学はヨーロッパの多くの大学と同様に学士課程と修士課程を通した5年間の一貫教育を行っています。その中でいくつかの分野について2年間の独立した国際コース(修士課程)が設けられています(例:Building & Environmental Technology 学科の国際コース“Water Resources Engineering”)。 ダブルディグリープログラムで九大生が応募できるのはこの国際コースに限られます。一方、九州大学の高等教育システムは、4年間の学士課程と2年間の修士課程からなる2サイクルシステムをとっていて、ルンド大生は工学研究院に設置されている全ての修士課程国際コースに応募することが基本的には可能です。
ルンド大学の修士課程は九大と同様2年間ですが、九大と比べるとClassworkに重点が置かれていて、Classwork-orientedの傾向が強く(ただし博士課程は4年間)、講義内容も演習や実習を多く取り込んだものになっています。一方、九州大学の修士課程では研究に携わる時間が多くResearch work-orientedの傾向が強いと言えます。
現在までダブルディグリーで派遣したコースは “Building & Environmental Technology 学科”の国際コース“Water Resources Engineering”に限られています。その理由は、 同学科がその構成において九州大学工学部の土木系学科(と資源系学科の一部)にほぼ対応しており、また、この分野に関して両大学の教員間での長い研究協力の歴史があって、両大学における指導教員の連携が容易ということが大きな理由です。
他のコースを希望する場合は、工学部等事務部教務課国際化・留学生係に問い合わせてみてください。
DDPへの参加を希望する学生は、指導教員に相談してからDDP担当教員に応募の意思を伝えます。DDPの応募は2段階からなり、応募書類を教務課に提出すると共に、指導教員によりルンド大学が指定するホームページのサイトで事前登録をおこないます(通常4月15日まで)。九大での学内選考を通過した学生は、ルンド大学が指定したサイトで応募登録をおこないます(通常4月25日まで)。ルンドでの2次選考後、合否の連絡がメールで本人宛に入ります。
DDP派遣が決まった学生は大学院修士課程1年目の前期を九大で過ごし、8月下旬のルンド大でのオリエンテーションに間に合うようにルンドに渡ります(英語能力向上のための事前講義の受講を指示された学生は8月中旬頃)。それから、最低3セメスターの期間、ルンドでの講義を受け所要単位(90ECTS)を取ってから帰国し、九大での修士課程を再開することになります*)。九大での修士課程1年次2学期の途中に戻ることになりますから、就活等について時期的な遅れを心配する必要はありません。修士課程2年次に九大で修士論文の試問を受けた後ルンドに渡りルンド大学でも試問を受けます。ルンドでの試問に合格し論文を提出した後、ルンドからも学位記が授与されます。
【応募書類】
・申請書(様式は、所属専攻の事務室から受領すること。)
・志望理由書(同内容を日本語と英語で記述)
・語学能力(TOEFL iBTスコア79、またはIELTS スコア6.0以上)*
・学習・研究計画書 (同内容を日本語と英語で記述)
・推薦書(指導教官) (同内容を日本語と英語で記述)
* 語学能力を証明できない応募者に対して、Skype等を介してLund大による英語能力インタビューチェックを受けることで認められる場合、および9月からの講義開始前に英語能力向上のための特別講義を受講することを前提に認められる場合もあります。
ルンドの年間学期予定表です。1年間は2学期に分かれていて、学期は2つのPeriodに分けられています。各Period終了後に試験があります。6月から8月にかけての長い夏休み期間中には、ルンドを基点に多くのヨーロッパ諸国を見分することも容易です。
現在までダブルディグリーで受け入れたルンド生は土木系の専攻(建設システム工学専攻と都市環境システム工学専攻)に限られています。その理由はルンドの “Water Resources Engineering”の研究分野が九州大学の土木系専攻にほぼ対応しており、また、この分野に関して両大学の教員間での長い研究協力の歴史があって、両大学における指導教員の連携が容易ということが大きな理由です。土木系専攻以外の専攻を希望する場合は工学系国際推進室に問い合わせてみてください。
[シラバス]
English courses in Civil Engineering
[ホームページ]
ルンド大学の学生は“Civilingenjörsutbildring”(工学系理学修士課程)に入学し、ルンド大学にて最低3.75年の 学習過程を修了した者が、九州大学にてダブルディグリープログラムに参加する資格を得ます。ルンド大学の学生は九州大学にて4月1日または10月1日頃から3~4学期間を過ごすことになります。この間学生は日本の単位で30単位を修めなければいけません。ルンド大学で取得した単位のうち最大30ECTS(10単位に相当する)を九大の単位として振替が可能です。九州大学で取得した単位は75ECTSまでケースバイケースでルンド大学での単位として認めることになっています。修士論文(30ECTS)は両機関の指導教員の指導を受け修士論文は英語で記述し、またスウェーデン語と英語の二ヶ国語で要約を作成しなければなりません。通常は所要単位を修得し修士論文を完成させた後、日本での修士論文試問を受け、その後ルンドに戻ってルンドでの論文試問を受けることになります。それぞれの試問に合格することで両方の大学からそれぞれ修士号が授与されます。
[九州大学フレンドシップ奨学金]
九州大学では、当該国において各界の指導者となる人材を多く輩出している大学に在籍する学部学生・大学院生を対象とし、奨学金を支給しています。
ルンド大学の学生は、本奨学金に申請できます。
* 2019年度より1学期(semester)を2つに分けるクオーター制に移行する予定
ルンド大学は1666年に設立され、その新しく且つ精力的なやり方で常にイノベーションの先頭に立ってきました。ルンド大学は、世界中の多くの大学や研究機関との協力を通じてスウェーデンにおける最も国際的な大学として進化し、今日、研究と教育の両面で国際的に重要な位置を占めています。ルンド大学は約4万人(内留学生は3千5百人)の学生と教職員約7千4百人を擁しています。
ルンドはスウェーデンの南西部に位置しており、デンマークのコペンハーゲンから電車で40分、スウェーデンの首都ストックホルムから電車で約4時間の位置にあります。
九州大学工学部等教務課国際推進室
〒819-0395 福岡市西区元岡744
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TEL : 092-802-3873
FAX : 092-802-2556
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