造船技術の発展と持続的な海洋開発を担い,海と人類の共生に貢献できる技術者・研究者への扉
国土を海洋に囲まれた我が国の将来の発展には,社会・生活を支えるエネルギー・資源の調達や生産物の供給のための海上輸送,海洋資源開発,食糧生産等の海洋の有効利用が必要になります。
本学科では海洋の有効利用のための技術修得を目的に,工学基礎である構造,流体,熱,材料,制御などの幅広い技術分野を修学するだけでなく,巨大な船や海洋構造物を実際に設計・建造し統合化してゆくための総合工学を身に付けられるように特色あるカリキュラムを編成しています。
カリキュラムの中には,多面的に実物を見るために,造船工場や製鉄所見学,3年次の工場実習を用意しています。また,自ら大型船を設計し,その図面を一通り描き上げる設計演習も組み入れています。一方,船や海洋構造物の計画・設計,生産管理には情報技術の利用が不可欠であることから,プログラミング,数値解析・シミュレーション,コンピュータ支援設計,AI・機械学習に関する教育も取り入れています。
本学科の卒業生への評価は高く,就職時の求人数は卒業生の数を大幅に上回り,学生は各自が希望する輸送機器,重機・重工業の他,多様な業種の企業および研究機関等に就職しています。また,多くの学生が大学院修士課程,博士後期課程に進学して,より高度な勉学と研究に励んでいます。
地球環境工学科
船舶海洋システム工学コース 4年
公文国際学園(神奈川県)出身
Q1 あなたがこの分野を選んだ理由をお聞かせください。
陸地や宇宙は多くの大学や企業で調査・研究がされているのに対して、海は地球の7割を占めるのに全国で数えるほどの大学しか取り扱っていません。私はまだ見つけられていない海の未来を開拓したくて船舶海洋工学科を目指しました。
Q2 この分野を選んで良かったことをお聞かせください。
船舶海洋システム工学コースを選んでよかったことは縦のつながりが強いことです。定期的にイベントを行うことから先輩方と交流できる機会が多いです。歓迎会や懇親会、追いコンなど楽しいイベントに加えて、OBの企業の方を呼んでの講演会もあります。なかなか聞けない話を聞くことができます。製図など難しい授業もありますが、いろんな人とつながることができ、楽しみながら学生生活を送ることができることがこのコースに入ってよかったなと思うポイントです。
Q2 この学科を目指す受験生・高校生へのメッセージをお願いします。
海に囲まれた日本にとってこの分野の存在は欠かせません。この学科では船や海洋構造物の勉強をメインに他にも様々なことを学べます。大学の授業はもっと専門的でおもしろく、必ず来てよかったと思えるはずです。受験勉強は大変かもしれませんが頑張ってください。合格した皆さんと会えること楽しみに待っています。