機械工学科[III群]

あらゆるアイデアや技術を形あるものにする機械技術者と研究者の入口

機械工学科機械工学は、スマートフォン、コンピュータ、家電製品、空調機、自動車、飛行機などの身近なモノ、ロボット、医療器械、建設機械、工作機械、食品機械など専門分野で活躍するモノ、発電所や燃料電池などエネルギーを供給するためのモノやシステム、さらにはそういった「見える」モノに使われている部品や素材など、あらゆるモノを作るための基盤となる学問です。

機械工学科機械工学科では、安全で安心できるモノを作るために必要となる材料力学、機械力学、流体力学、熱力学・伝熱学、設計法、制御、加工技術など、あらゆる基礎知識と概念を学修するとともに、実習、実験、製図など自ら手を動かしてそれらの知識を自分のものにすることができます。そして、全体を通して、様々な観点でバランスを考えて判断するものごとの見方を身につけます。さらに、生体工学や水素利用技術など、生物・医療やエネルギー・材料など従来の枠を越えた分野も学ぶことができ、これから変わりゆく時代に柔軟に対応するだけでなく、新しい時代を自ら切り拓くことのできる技術者や研究者の基礎を築くことができます。

先輩インタビュー

2024年

 

工学府機械工学専攻 修士1年

常盤 俊介 さん

北九州工業高等専門学校(福岡県)出身

Q1 あなたが九州大学工学部および在籍している学科を選んだ理由を教えてください。

私は中学卒業後,高専に5年間通い機械工学について学びました.その後の進路を考えた際に,機械工学の知識や技術をより深く学びたいという思いが強かったことから工学部 機械航空工学科への進学を決めました.

Q2 あなたが在籍している学科について、どのような点に魅力を感じていますか?

四大力学(材料力学,熱力学,流体力学,機械力学)をはじめとした幅広い学問について学べることが魅力だと思います.これらの学問は,自動車や航空機,家電などで活用されており,私たちの生活と密接に関わっています.そのため,学んだことを基礎として技術開発を行うことで,未来の技術革新に貢献することができます.また,入学時にやりたいことがなくても,1~3年生の講義を受けた上で数多くある機械工学の分野の中から専門性を高めたい分野を見極め,研究室選択を行うことができるため,入学後の選択肢が幅広いというのも魅力だと思います.

Q3 あなたが所属する研究室で行っている研究内容について高校生にわかるように教えてください。

研究室(教授)名:ヒューマンセンタードロボティクス研究室(田原 健二 教授)
研究内容:私は,ロボットハンドによる把持の制御手法に関する研究を行っています.現在,工場の製造ラインなどで活躍しているハンドの多くは,形状などの幾何学的特性や柔らかさなどの力学的特性が既知の物体に特化していることが多いです.そのため,把持の度に特性が異なる食品や農作物などへの対応が難しく,こういった対象物を扱う業界では自動化の進展が遅れているといった現状があります.そういった背景から,私の研究では近接覚センサと呼ばれる,ロボットの近傍情報を取得可能なセンサを用いて,把持の汎用性を高めるための研究を行っています.

Q4 将来の夢を教えてください。

将来は,FA(ファクトリー・オートメーション)に関する業務に携わりたいと考えています.研究活動で培った専門知識や問題解決能力を活かして,世の中に貢献できるような新しい技術を創造したいです.