教授のヒトコト

応用化学科  久枝良雄教授

工学研究院
応用化学部門

久枝良雄教授

2019/05/13更新

何故学者になろうと思ったの?

学者になるつもりはなかったです。修士課程を卒業して、企業に就職するつもりでしたが、修士2年の夏に指導教員から、「大学教員になる気はないか」とオファーがあり、助手(現在でいう助教)をしながら、博士号を取得しました。

学歴や経歴は?

愛媛県の西条高校を卒業後、九州大学に進学し、修士課程修了後に、九大の助手(現在でいう助教)になりました。論文博士を取得し、31歳で助教授(現在でいう准教授)、38歳で教授になりました。また、1993年~1994年の1年間は、アメリカのテキサス大学オースチン校に客員教授として留学しました。その後、2014年から4年間国際担当の副研究院長、2018年から研究院長をしています。

自分の研究分野を好きになったきっかけは?

学部4年で研究室配属になった時に、与えられたテーマを拒否して別のテーマをやりたいと直訴しました(笑)しかし、指導教員から、とりあえず1年やってみて、修士になる時に、希望のテーマに変更しても構わないと言われ、渋々、与えられたテーマを研究しました。結果、1年やってみても、与えられたテーマでの研究はうまくいきませんでしたが、修士になる時に、継続してそのテーマを研究することを希望しました。一生懸命やっていれば、興味がなかったことも、苦しいことも、面白くなると思います!

どんな研究をしているの?

体の中で働いている触媒(酵素)を、工学的に利用するための研究をしています。
特に、金属イオンを含む酵素を扱っており、例えば、ビタミンB12の研究をしています。
これは、環境汚染物質の分解への応用に使うことができます。

休日の過ごし方は?

妻と買い物に行くことが多いです。
食材選びが楽しくて、毎週必ず買い物に行き、買ってきた材料で美味しいごはんを作ってもらいます(笑)

絶対経験した方がいいことは?

海外経験!半年だと、その国の良いところしか見えないと思うけれど、1年経つと、悪いところが見えてくるとともに、日本の良さにも気づくことができると思います。

教授職のいいところは?

研究だけでなく、教育という役目もあるので、学生さんといろいろな話をして、交流できるのは良いところだと思います。また、常に20代の学生と同等の立場でいなければならないでの、自分を若く保つことができるのも良いところだと思います。

小さいころ興味のあった教科は?

理科が好きで、学研等の付録でついてくる実験器具が楽しみでした。

学生時代の自分は?

学生時代は、寮生活をしていたので、とにかくプライベートがなかったです。
しかし、色々な学部の学生と友達になることができ、今でも交流が続いています。
私が工学部長になった際にも、激励してくれて、本当に良き友達です!

他分野で最も興味がある分野は?

経済です。実際、高校1年生の時に、理系に進むか、文系で経済を勉強するか迷いました。結果的に、工学に進みましたが、良いものを作ったとしても、売れないと意味がないので、経済は常に工学と密接な分野の1つであると感じています。

九大の好きなところ、いいところは?

九州の人柄が良く、学生が素直だと思います。伊都キャンパスで学べることは、すごく恵まれていると思うので、この環境を存分に生かしてほしいです。中でも、新しくできた中央図書館は是非、活用してほしいです!

九大のお奨めスポットは?

篠栗九大の森です。有名になる前から気に入っていた場所で、幻想的な水辺の森が美しいと思います。また、伊都キャンパス内の湧き水がある某エリアも良いと思います。

ストレス発散法は?

以前は、お酒で、今はアニメとゲームです。ポケモンGOもやっています。
アニメは根性ものや、コメディ系をよく見ます。

〜高校生へのメッセージ〜

九大工学部は、伊都キャンパスに移転して、10年以上が経ちました。 世界一恵まれたキャンパスですが、設備だけでなく、世界と競争している先生がたくさんいます。是非、九州大学工学部で一緒に研究しましょう!