工学研究院 エネルギー量子工学部門
松村晶教授
自身の研究を説明する松村教授
卒業式で指揮をされる松村教授
2019/04/12更新
福岡高校を卒業し、九大工学部鉄鋼冶金学科(現在の物質科学工学科材料科学工学コース)、大学院総合理工学研究科・材料開発工学専攻修士課程を修了して、博士課程にはいかずに、助手をしながら博士号を取得しました。面白くない経歴です。
物理に興味があり好きだったからです。学者になろう!と最初から思ってなったわけではなく、気がつくとなっていました。
電子顕微鏡をつかって、いろいろな物質がどういう原子の構造で成り立って、どういう状態になってそれぞれ固有の性質を持っているかを研究しています。日常では見られないとっておきの秘密の世界です(笑)。世界中の誰も知らない新しいことがわかるとワクワク(ウッシッシ)もんですね。九大には世界でも有数の電子顕微鏡研究施設があって、最近ワクワク感が増長してます。どうでしょう、一緒に研究してワクワク感を味わいませんか?
門田隆将著「死の淵を見た男」、石川英輔著「大江戸エネルギー事情」は面白いと思います。1冊目は大津波に襲われた直後の福島原発の状況を詳細に記録したものです。高度な科学技術を扱う専門家のあるべき姿について多くのことを気づかされます。2冊目では、我々の生活におけるエネルギーと環境問題の原理が易しく理解できます。エネルギーと環境問題は決して難しい理屈ではなく、現代の私たちが江戸時代の生活に戻れないことが悩みの最大の原因ですね。それではどうするか?その答えは大学で勉強して自分で見つけましょう。
オーケストラに所属していますので、その練習で過ごすことが多いですね、あとは買い物や家事の手伝いくらいでしょうか(笑)。オーケストラは面白いですよ。自己主張と周りとの調和の両方が求められますから。
「結婚」ですね。感性や価値観が異なり、お互いがそれを受け入れながら毎日生活していくので、自分だけでは知り得ない価値観や観点がわかって人間として絶対に成長します。生涯独身でも充実した一生を送ることはできるでしょうが、「結婚」することで世界が広がって優しくなれますね!
自己裁量で研究や授業が自由にできるところと、常に若い学生が近くにいるため、自分が年々歳をとっているのに気づかないところが、いいのか悪いのか(笑)。