2026/04/01
本研究室では、金属や半導体などの材料が液体から固体へと変化する「凝固」現象を対象に、材料の性質を根本から決定づける組織形成の仕組みを解明する研究を行っています。鋳造や溶接、結晶成長に加え、近年注目されている金属Additive Manufacturing(3Dプリンティング)では、極めて速い加熱・冷却のもとで凝固が進行するため、従来にはない新しい材料組織や特性が生まれる可能性があります。本研究室では、大型放射光施設を利用した高時間分解のその場観察により、材料が溶けて流れ、固まっていく瞬間を直接的に可視化し、従来は推測に頼らざるを得なかった現象の理解を進めています。さらに、観察結果を理論や数値モデルと結びつけることで、合金組成や温度場の違いが凝固組織の形成に及ぼす影響を体系的に明らかにし、新しい材料設計指針の構築へと展開しています。凝固を科学と工学の両面から捉えることで、高性能材料の創製や次世代のものづくりプロセスの高度化に貢献します。