研究室紹介

熱工学・応用物理学研究室

工学研究院 航空宇宙工学部門

工学府 航空宇宙工学専攻

工学部 航空宇宙工学科

伝熱学と流体力学に関する未解明な問題,特に,ナノメートルオーダーの熱輸送と物質輸送についてMEMS技術と先端的顕微鏡を用いて実験的に研究しています。例えば,本研究室では自作のセンサーによって100nm以下のナノ材料単体の熱伝導率を計測することが可能です。ナノ材料と基板との界面熱抵抗はRAMAN分光法によって計測しています。サイズがナノメートルオーダーになると固体材料の物理的性質は大きく変わることが知られていますが,それは流体に関しても同様です。そこで,ナノサイズの気泡(ナノバブル)の物理機構についても調べています。ナノ材料と流体の相互作用も未解明で興味深いテーマです。それらナノスケールでの熱と流れを理解し応用することによって,航空宇宙機をはじめとするシステムやデバイスの性能と信頼性を大幅に向上させる知見の獲得を目指しています。

MEMSセンサーによるナノ材料の熱伝導率計測。ナノマニピュレータを用いて1本のナノワイヤ材料を設置しようとしている様子のSEM写真。

所属教員

高橋 厚史 教授 /李 秦宜 准教授 /手嶋 秀彰 助教

主な研究テーマ

  • ナノ材料の熱物性
  • 界面での熱輸送
  • ナノバブル
  • ナノ空間での熱物質輸送
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