研究室紹介

応用分析化学研究室

工学研究院 応用化学部門

工学府 応用化学専攻

工学部 応用化学科

現在、日本人の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんで亡くなっていると言われています。高齢化社会の進展に伴い、がん患者の増加が予想され、がんの早期発見・早期治療が強く望まれています。また、がんだけでなく、結核などの再興感染症や薬剤耐性菌などの細菌感染症も顕在化しており、早期発見法の開発が望まれている。このような背景から、高感度(がん細胞が少ない)、高精度(偽陽性がない)、精神的・肉体的負担(採血や生検)が少ない低侵襲・非侵襲の分析法を研究・開発・提供することが、分析化学の今後の方向性である。このような社会問題を解決するために、当研究室では、半導体分野の微細加工技術で作製したマイクロ・ナノ空間を、生体関連物質や細胞の計測・診断のための「空間」として利用し、新しい生体分析技術を創出する研究開発を進めています。最終的には、このようなラボオンチップ(μTAS)と呼ばれる分析技術をさらに発展させ、チップ上に生命(生体現象)を人工的に再現するライフオンチップの実現を目指しています。

単一細胞解析のためのマイクロ流体デバイス

所属教員

加地 範匡 教授 /財津 慎一 准教授

主な研究テーマ

  • マイクロ流体デバイスによる単一細胞・細菌解析法の開発
  • 腸内細菌叢研究のためのマイクロ流体デバイス基盤の構築
  • 人工細胞・細胞外小胞の作製・解析法の開発とバイオ分析・創薬・医療への応用
  • レーザー光を用いた最先端分析技術の研究
« 戻る