研究室紹介

バイオマテリアル工学研究室(協力講座)

工学研究院 応用化学部門

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高分子ソフトバイオマテリアルは、高齢社会において重要な役割を担っています。生体親和性に優れた高分子は、診断・治療用の医療製品開発のブレークスルーのために必須です。高分子ソフトバイオマテリアルと水・イオン・タンパク質・微生物・細胞などの生体成分の相互作用の分子レベルでの理解と制御が、医療製品開発の最重要項目です。
高分子ソフトバイオマテリアルの生体親和性発現機構を分子レベルで理解するために、材料と生体成分が接触する環境に存在する水分子に着目し、中間水コンセプトを提案しています。この中間水コンセプトをベースにして、
1)バイオ界面における水和状態に着目した生体親和性発現機構の解明
2)次世代の予防、診断、治療技術を支える生体親和性材料の分子設計指針の創成と精密有機・高分子合成
3)正常細胞、幹細胞、癌細胞の接着や機能を選択的に制御できる新材料の臨床応用
4)産学連携・国際共同研究による新材料の社会実装
に取り組んでいます。これにより健康長寿社会の構築に貢献します。

「細胞ータンパク質ー材料バイオ界面の模式図」

所属教員

田中 賢 教授 /穴田 貴久 准教授 /LI Junjie 准教授(特定プロジェクト) /小林 慎吾 特任准教授 /CHO Iksung 助教 /塩本 昌平 助教(特定プロジェクト)

主な研究テーマ

  • 水和構造制御による医療材料の創製と製品化
  • 生体親和性高分子の精密合成
  • バイオ界面物性の精密解析
  • 材料-タンパク質-細胞間相互作用の機構解明
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