人間環境学研究院 都市・建築学部門
人間環境学府 空間システム専攻
工学部 建築学科
都市・建築で生じる熱・物質・空気の移動現象を理論的に分析し,都市・建築環境における物理現象を解明しています。また,建築物理に基づき,省エネルギー性・耐久性とウェルビーイング(快適性・健康性)に優れた「住環境デザイン」や,先進的設備システムや再生可能エネルギーを利用した「建築機能デザイン」について研究しています。簡単に言えば,住みやすくて地球環境に優しい建物(省エネ,ゼロエネルギー建築(ZEB),生態学的・バイオフィリックデザイン,自然エネルギー利用など)を,数値シミュレーション技術を駆使して科学的に設計しています。
都市・建築環境は,人体系と建物系と設備系から構成されます。そのため都市・建築環境の設計では,人体系の生理・心理的要求を深く理解し,建物系の熱・光・空気などの環境要素をパッシブにデザインし,設備系による環境のアクティブな制御が求められます。
本研究室では,地域の気候や居住者の暮らしに適応し,建築内外の環境要素と設備機器を一体化し,最小限の機械制御で居住者の生活の質を向上させる空間システム学の構築と,そのガイドラインとなる環境・機能デザインの確立を目指しています。