工学研究院 地球資源システム工学部門
工学府 地球資源システム工学専攻
工学部 地球資源システム工学科
医療分野では、超音波やX線等の物理的手法を用いて体内を可視化し、異常や病変を検出する技術が広く利用されています。同様に、私たちの目では直接見ることのできない地下の様子を、地震波、電磁場、磁気、重力などの各種物理現象を用いて可視化(イメージング)する技術が「物理探査」です。地表や空中、海洋において各種センサで取得したデータを基に地下をイメージングし、さらにそのイメージから地下の状態を、関連する学問や情報を総合して解釈します。
物理探査は、石油・天然ガス・地熱・鉱物資源等の地下資源の調査技術として長年にわたって発展してきました。現在では、トンネルや河川堤防などのインフラ整備・保全、CO₂地中貯留等の地下環境の利用、地下水の把握等の環境保全、さらには断層や火山活動の把握といった防災分野においても広く活用されています。近年では、イメージングに加え、地下の流体の移動や地殻変動といった変化をモニタリングすることも可能となってきています。
私たち物理探査学研究室では、持続可能な社会の構築に向けて、地下に関わる様々な社会課題に取り組み、それぞれの課題解決に必要な物理探査技術の研究開発を進めています。
ドローン吊下げ型電磁探査システムの現場実験の様子
ドローン吊下げ型電磁探査法によってイメージングされた比抵抗の分布
光畑 裕司 教授 /水永 秀樹 准教授 /池田 達紀 准教授 /田中 俊昭 助教