研究室紹介

結晶塑性学研究室

工学研究院 材料工学部門

工学府 材料工学専攻

工学部 材料工学科

自動車や航空機、建築物など、私たちの身の回りにあるモノはすべて材料でできています。材料は使っているうちに劣化し、いずれは壊れます(疲労破壊)。それは言い換えれば、材料に力や熱などがかかることによって、わずかな変形が起こり、それがしだいに大きくなって破壊に至る、ということです。
このような「変形-破壊」が起こるとき、材料の内部で何が起こっているのか。
この動きを科学的に明らかにすることが私たちの研究テーマです。破壊のメカニズムを明らかにすることは、「安全な」「壊れにくい」材料を開発するために役立つ、重要な指針になります。
我々は、主に金属材料を色々な条件で変形・破壊させ、その時に得られる情報から材料内部で起きている現象を理解しようと試みています。例えば、極低温の液体窒素温度(-196℃)から高温の1200℃までの様々な温度で力学試験を行っています。また、収束イオンビーム法とよばれる微細加工を施すことが出来る装置を使い、髪の毛よりも細い「片持ちはり」を作製し、それを変形させることで材料の微小な塑性変形挙動の解析も行っています。

所属教員

田中 將己 教授 /山﨑 重人 准教授 /森川 龍哉 助教

主な研究テーマ

  • 航空機等で用いられるTi合金の変形挙動・疲労亀裂進展挙動解析
  • 大型構造物用材料における低温脆化メカニズムの解明
  • 自動車用材料における変形ミクロ解析
  • 携帯電話やコンピューターで用いられるシリコン基盤の変形挙動解析
  • マイクロ力学試験による塑性変形挙動の解析
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