研究室紹介

材料解析学研究室

工学研究院 材料工学部門

工学府 材料工学専攻

工学部 材料工学科

私たちの未来の社会をより豊かにするより良い性質を持つ新しい素材を開発することを目的として研究を行っています。橋や建造物,車のボディなど様々な用途に使える丈夫な金属,未来のリニアモーターカーなどに使える次世代の超電導体,より鮮明な画像で医療診断を行う磁気共鳴機器やエコー機器・近未来の情報社会を支える微小発電素子などを開発するべく,研究を行っています。

その目的を達成する戦略として,2つのことを行っています。1つ目は素材があらゆる性質(硬い/やわらかい・電気を流す/流さない・電気を溜める/溜めないなど)を示す仕組みを明らかにして,新素材の設計指針につなげる研究です。この研究の場合,私たちは最先端の電子顕微鏡技術を使って,素材内部の構造をナノおよび原子のスケールで平面(2次元)的にあるいは立体(3次元)的にくまなく解析をしています。

もう1つは新しい材料の作り方(プロセス)を開発する研究です。薄膜工学に基づいて化学溶液塗布法や真空物理蒸着法などを駆使して,ナノスケールの第二相粒子を埋め込んだ超電導薄膜や電線同士を電気抵抗ゼロでのつなぎ合わせによる超電導電線の長尺化や補修,また排熱から電気エネルギーを取り出す熱電発電材料の薄膜化プロセスなどを開発しています。

3D-ET

所属教員

金子 賢治 教授 /佐藤 幸生 准教授

主な研究テーマ

  • 電子線トモグラフィ法を用いたナノスケールの3次元解析(写真参照)
  • 酸化物超伝導薄膜の磁束ピン止め点の形態と通電特性
  • 電子デバイスが動作している様子を原子スケールで直接観察する研究
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