研究室紹介

反応制御学研究室

工学研究院 材料工学部門

工学府 材料工学専攻

工学部 材料工学科

私たちの研究室では社会で広く使われ役立っている材料である鉄の創生にかかわる工学を主な研究対象とし、製鉄プロセスの効率化・最適化を図るとともに、地球全体の環境や資源やエネルギー問題など種々の課題に対する幅広い視野と知識に基づく洞察を行なっています。SDGsを意識したカーボンニュートラル社会構築に貢献するためには,この製鉄プロセスの低炭素化・ゼロカーボン化は欠くことができません.製鉄プロセスから二酸化炭素が排出される主な要因は,鉄鉱石中に含まれる酸化鉄を還元するための還元材に石炭由来のコークスを使用している点にあります.当研究室では化石燃料である石炭をグリーンエネルギーである水素で置き換える技術や、化石燃料を全く使用しない新しい製鉄プロセスの開発に取り組んでいます。また、資源セキュリティーの観点から、これまで使用できなかった劣質な鉱石からでも、高品質な鉄を安定に製造するための、利用可能資源拡大技術の開発も重要な課題の一つと位置付けています。これらの課題解決に取り組むため、反応速度論、移動現象論、熱力学を基礎学問とし、高温実験技術と数値シミュレーション技術をツールとして研究・教育を行っています。

高温条件下における鉄鉱石の溶融軟化試験

所属教員

大野 光一郎 教授 /昆 竜矢 助教

主な研究テーマ

  • 水素高炉法による製鉄プロセスの低炭素化
  • 水素を用いたカーボンニュートラル新製鉄法の開発
  • 低品位鉱石事前処理による利用可能資源拡大技術の開発
  • マイクロ波工学を応用した革新的新製鉄プロセスの開発
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