研究室紹介

薄膜工学研究室

工学研究院 材料工学部門

工学府 材料工学専攻

工学部 材料工学科

私たちの研究室では、薄膜工学に基づいた化学的あるいは物理的な手法を利用して、電気エネルギー分野に貢献できる無機化合物の薄膜結晶材料の作製に取り組んでいます。具体的には、発電材料、電力輸送材料、電力機器から生じる磁場を遮蔽する材料などです。
Ba8Si46半導体へ元素ドープすることで排熱から電気を取り出すことのできる熱電発電材料、イットリウム系酸化物超伝導薄膜線材中へ磁束ピン止め点を微細導入することによるゼロ抵抗電気輸送材料、超伝導体と樹脂の組み合わせによる軽量で幅広な磁場遮蔽材料、などを対象にしています。
これら結晶性材料の物理的特性は組織(構造、原子配列、組成など)に大きく依存します。そのため、X線による結晶構造の同定や電子顕微鏡による組織観察や組成解析を行なって組織と特性の相関を考察し、メカニズムの解明や性能の高度化を行っています。
また、これらの研究活動を通して、材料工学分野を専攻する研究室の学生と一緒に“モノづくり”について考えています。

所属教員

寺西 亮 教授

主な研究テーマ

  • Y系超伝導薄膜中の磁束ピン止め点の微細化
  • 高温超伝導粉末を利用した軽量磁場シールド材の開発
  • 温度差を必要としない等温発電材料の薄膜化
  • セラミックス薄膜の接合界面制御による極低抵抗接合
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