研究室紹介

先端医療デバイス研究室

工学研究院 機械工学部門

工学府 機械工学専攻

工学部 機械工学科

研究室では,ロボット技術を中心とした新技術創出と,その医療応用による新たな治療提供を目指して研究開発を行っています.ロボット技術は,機構・センサ・システム統合などの複合的な領域から構成されています.これら技術を医療従事者との連携から改めて見つめ直し,臨床応用可能な技術まで昇華できる新技術へと発展,応用を行います.

近年,医療ロボットは手術やリハビリテーションの支援に応用され,その有用性が確認されています.私たちは,ロボット技術を拡張子,医療への応用を目指す研究開発に取り組んでいます.具体的には,直径が2mmで先端に自由度を持つ世界最小の手術ロボットを開発しています.このロボットには,柔軟に変形することで動力を変換・伝達する仕組みを考案,導入しました.同じくこの柔軟構造を応用した手指リハビリテーション装置を現在臨床試験中です.このような柔軟構造は,小型,軽量,安全,清潔などの医療ロボットに特有のニーズに応えることが出来ると考えています.

研究室では,これらのロボット技術を核として,様々な医師をはじめとする医療従事者,製薬企業,メーカー,他大学研究者らと密に連携し,先進医療デバイスの創発と実用化を目指しています.

手指リハビリテーションロボット「SMOVE」は,脳卒中患者らのリハビリテーション支援を目的に開発されました.SMOVEは,小型・軽量・安価な装置構成によって,五指の動作支援を単一のモーターで可能としました.

開発した4自由度を有する手術用マニピュレータは,柔軟な構造を有しており,小型化に大きく寄与しています. 直径は3.5mmで,人体奥の狭所へのアクセスし,処置することが可能です.

所属教員

荒田 純平 教授 /野上 大史 助教 /D.S.V.バンダラ 助教

主な研究テーマ

  • 脳卒中患者等を対象とする手指リハビリテーションロボット
  • 大変形要素を内包する機構を用いた低侵襲手術用マニピュレータ
  • 地球外微小重力環境下で動作する遠隔操作ロボットシステム
  • 医療応用のための機構開発
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