工学研究院 機械工学部門
工学府 水素エネルギーシステム専攻
工学部 機械工学科
水素は常温では気体であるため,ガソリンのような液体燃料に比べて,輸送・貯蔵効率が極めて低いことが課題です。水素社会実現には,安全で効率的な水素輸送貯蔵技術の確立が不可欠であるとされています。
水素貯蔵材料はその内部等に水素を大量にかつ速やかに吸蔵する材料で,圧縮水素や液体水素よりも高い体積密度で水素を輸送貯蔵することができます。しかし実際に利用するには,水素の重量密度,耐久性,水素の放出温度,反応速度などの課題が残っています。これらの課題を,基礎研究の成果を基に解決することが研究室の目的です。また,材料を応用するための応用技術,特に燃料電池自動車への水素搭載法についても研究開発を進めています。
トヨタ自動車と秋葉教授が共同で 開発した水素貯蔵材料を搭載した 燃料電池自動車(1996年)