工学研究院 機械工学部門
工学府 水素エネルギーシステム専攻
工学部 機械工学科
カーボンニュートラリティの実現に向けて、太陽光や風力、地熱といった再生可能エネルギーの活用がますます重要になっています。これらのエネルギーを効率的に利用するためには、蓄エネルギー技術が欠かせません。
水の電気分解は、再生可能エネルギー由来の電力を使って水素を製造する主要な方法であり、電気エネルギーを貯蔵可能な水素に変換する手段です。
プロトン伝導性酸化物は、水素イオンを伝導することができるセラミック材料です。この材料を用いて水蒸気を電気分解すると、従来の水電解に比べて30%以上少ない電力で水素を製造することができます。必要なエネルギーの一部を熱で補うことができれば、電力消費をさらに削減できます。また、信頼性の高い装置を低コストで製造することも重要な課題です。
私たちは「水素を効率よく、安価に製造する」ことにこだわり、電気化学の原理に基づいた水素製造技術の研究に取り組んでいます。
プロトン伝導性電解質を用いた水蒸気電解による水素製造
松本 広重 教授 /レオナルド・クワティー 准教授