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島岡隆行教授(環境社会部門)の研究グループが土木学会環境賞を受賞!

2021/06/01

工学研究院環境社会部門の島岡隆行教授の研究グループが、令和2年度土木学会環境賞を受賞しました。

土木学会賞は学会創立後6年目の1920(大正9)年に「土木賞」として創設以来、大戦終了後の1945年から48年までの余儀ない中断はあるものの、90余年の伝統に基づく権威ある表彰制度です。

【受賞名】

土木学会環境賞
IIグループ:土木技術・システムを運用し、環境の保全・創造に貢献した画期的なプロジェクト

【プロジェクト名】
社会に受容される安心・安全な廃棄物最終処分場の建設を確実とする遮水シート接合部検査技術の開発と実用化

【プロジェクト代表者名】
九州大学大学院工学研究院教授 島岡 隆行 教授

【概要】
廃棄物最終処分場において、土壌汚染、地下水汚染を防止する役割を担っているのは遮水シートである。
しかし、従来の遮水シートの接合部検査では、全数検査が難しいことや、接合部の品質を科学的に評価できるデータを残せないという課題があった。
そこで本プロジェクトでは、遮水シートを熱融着接合する際の接合部の温度と、接合部の引張強度との間に関係性があることを利用し、温度を指標として接合部の品質を客観的に評価する非破壊検査技術である「熱画像リモートセンシングによる遮水シート接合部の検査法」を新たに開発し、実現場に適用してきた。
本検査技術は、すでに多数の最終処分場の建設現場において採用された実績を有している。
また、福島第一原子力発電所の事故に起因して発生した除染廃棄物や除染土壌を収容する中間貯蔵施設の建設においても、本検査技術は環境省が指定したICT技術の一つとして位置付けられ、現在も継続的に検査が行われている。

土木学会環境賞の紹介ページ
https://www.jsce.or.jp/prize/prize_list/3_kankyo.shtml#s2020

福島中間貯蔵施設における遮水シート接合検査状況

遮水シート接合部の熱画像

検査装置を搭載いた自走式熱融着機

 

 

 

 

 

 

 

 

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